2008年の4月から行われた将棋の第66期名人戦(名人:森内 vs 挑戦者:羽生)を中心に、小学生時代から続いてきた二人のライバル関係に焦点を当てたもので、両者がスタジオに個別に登場してのインタビューも織り込まれています。
前人未到の七冠制覇を達成するなどもあり、早くから「天才」の名を欲しいままにしてきた挑戦者に対して、それに比して若干遅咲きの名人が、劣等感に悩まされたりしながらも最終的には将棋を投げ出してしまうことなく努力を重ね、結果的に挑戦者より先に永世名人の資格を獲得した経緯なども追っていて、期待を裏切らない内容だと思います。
ただ何と言っても圧巻なのは第三局の終盤です。 中盤まで「森内絶対優勢」だったはずの将棋が、羽生挑戦者の執拗な粘りに遭ううちに終盤で大ポカをしてしまい、それに気づいた瞬間の森内名人の、驚いたような反応、天を仰ぐ表情、対局終了後も失意のためか動けずにいる姿などは、勝負の生々しいドラマをよく伝えていると思います。
私は対局目的でこのソフトを買ってみました。 手軽に好きな棋士と指せるのが楽しみで決めました。 名人に挑戦モードでは各棋士の棋譜が入っているようで実践譜どおり指すとノータイムで指してきます。 しかし、少しでも実践譜から外れると思考が始まります。この辺りはコンピュータ将棋特有で進歩がありません。 思考時間はパソコンに慣れている方は少し遅いと感じるかもしれません。 強さは道場2段〜3段位はあるように感じます。 名人が全て居飛車党なので対局しててだんだん飽きてきます。各棋士の特長があまり活かされてないと思います。 名人によって棋風があるようで、谷川名人の場合は中終盤強烈な攻め将棋になる場合もあります。 加藤名人が入っているのなら、振り飛車党の大山名人や升田名人等も入れて欲しかった。 この点は「最強 東大将棋」の方が色々な得意戦法を持っている棋士が入ってるので特長があります。 名人に挑戦モードに期待している方は雰囲気位しか楽しめないかも知れません。
プロの棋譜が見れるのはとても良かった。 ぜひプロの棋譜集をPSPで販売して欲しい。
毎週土曜に囲碁クラブで打つが、常に長考する人、早く打てと口うるさい人さまざまである。そこで、これらの人への対策として、囲碁時計を購入した。これを使えば、これらの人に対して苦情を言う必要もないし、言われる必要もない。もっと早く購入すべきだったと後悔している。秒読みなどでアナウンスしてくれるお嬢さんの声にも癒されますよ。まず1台買って見られることをお勧めします。
強さはまあまあです。 歴代DSゲームの中では以下の順番だと思います。(1位と2位の順序は微妙。)
1位:銀星将棋DS 2位:ハチワンダイバー 3位:東大将棋名人戦道場(本ソフト) 4位:しおんの王 5位:激指DS
順位戦の棋譜の多さ、歴代名人戦の棋譜は解説付き、歴代名人6人への挑戦、 名人戦の歴史やクイズ、次の一手や詰将棋など、確かに付録機能は充実していると言えます。 しかし色々と物足りない点を感じます。
【物足りない点】 ・自分の顔アイコンを6人の男女から選べるが、全て好みの顔でない。 ・個人的にはもう少し有名な萌え系アニメーターを採用すれば良いと感じる。 ・形勢によって表情が変わるのは良いが、形勢判断が大雑把過ぎて逆に混乱する。 ・名人に挑戦機能では、各名人の声で挨拶をされるのは良いが、肝心の棋力は・・・。 ・名人の表情のバリエーションが少な過ぎる。もう少し色んな表情をさせた方が良い。 ・こちらが劣勢になった時、名人の顔が見下したような表情になるのが悲しい。笑顔で良いと思う。 ・強さは10級〜2段まで選べるが、10級がなぜか異常に強い。普通の子供は勝てない。 ・棋譜読み上げはやっぱり安食さんにしてほしかったです。この点は「しおんの王」が良い。 ・全体的にカタい印象を受ける。もっといろんなアニメーションや音で将棋を盛り上げてほしい。
よほどの名人戦ファンでない限り、無理して買う必要のないソフトだと感じました。
朝日と毎日と共催なので、同じ内容の本が2冊出ているわけで、 とにかく間違えないようにするのが大変だ。当然、観戦記も別人だ。
表紙に愛蔵版と書いてあるのは毎日で、こちらの特徴は、 名人400年ということで、巻頭に谷川九段と徳川宗家当主との対談がある。 また、巻末に森内名人とテニスの杉山愛さんの対談が 新聞から転載されている。 写真は多い。 全6局を振り返る森内名人のコメントはわかりやすい。
今年は名人400年、名人戦第70期という大節目の年なので、 その特集本が出るべきだと思うが、まったく音沙汰無く、残念。 その分?この本内で名人400年を振り返っているが、まったく足りないので4点で。
観戦記では、悪手に×、疑問に?のマークをつけるなど 工夫されているので、わかりやすいかも。
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