(注意・2012年6月発売、あすかコミックス11巻のレビューです。冬水社コミックス13巻の続きにあたります。)
2009年12月に13巻が出てから2年あまり。「めぐ」を見るのも久しぶりで、嬉しかったです。相変わらすナイスな目つき。
冬水社のコミックスを集めていましたが、カバーデザイン、扉絵の「第〜話」の描き方など、若干違っているものの、絵柄もストーリーもどっしりと安定していて、まったく違和感なく読めて、一安心でした。あいかわらず、絵が美しい。特に人物の表情の美しさが際立っています・・・。
蒼に連れ去られた天狗の葉月のその後や、翼を得た仁との再会、すべての始まりである村の悲劇についての回想シーンなどみられますが、まだまだ謎が多いです。信乃と里見莉芳の関係、「半分」になった壮介と、壮介の「影」である蒼の関係など、じりじりと展開しつつ、クライマックスに向けて、ゆっくりと圧力をかけている、といった雰囲気。早く続きが読みたいです。
あべ版『八犬伝』の魅力は、『南総里見八犬伝』をベースにしつつも、仏教ではなくキリスト教を絡ませ、架空の都市「帝都」を中心に、和洋の美しいファッションや武器をこれでもか、と取り入れた、ファンタジックなアレンジです。 ストーリーは原作に似て、そこらに悲劇がちりばめられていながらも、お涙頂戴に走らず、八犬士も女性キャラたちも、たとえ悪意にまみれていても悲劇を背負っていても凛々しく描かれているのが好印象です。 また、妖刀村雨が、信乃の腕に宿っているだけじゃなく、態度の悪いカラスにも変身するとか(これがやたら可愛い)、八房が猫バスみたいなサイズの巨大な白い犬として描かれているとか(これも可愛い)、正体不明ながら存在感バツグンの目玉の化け物「めぐ」が思い出したようにひょっこり登場してきたり(これはグロ可愛い・・・)、笑える場面・癒しのキャラが多いのも、大きな魅力です。 なにより、次々に起こる事件に対する主人公、信乃の一言が、毎回さりげなく深く、押し付けがましくなく、しんみりと爽快です。 アニメ化も楽しみです。
兄ちゃんが無自覚ラブなのも変態なのも知ってたけど・・・ レンレンに目の前で自慰行為させるなんて、唯のサドじゃん。酷過ぎ。意味不明。そこだけいけ好かない。 他は相変わらず面白かったです。
コミックス『八犬伝-東方八犬異聞-』の1巻あたりのストーリーをドラマCDにした 作品です。妖刀「村雨」を身に宿す信乃と半身が犬という荘介の二人を中心に 物語は進んでいきます。 原作の絵と不思議な雰囲気がとてもステキなので、これを音声のみで表現するとどうかな・・・と不安でしたが、 荘介役の森川智之さんの声はイメージぴったりで、聞き応えバッチリです! 信乃役の朴路美さんは、声色は良いんですが・・・個人的にはもう少し可愛らしい幼い声? みたいなものを想像していたので、少しドスがきいて良すぎかな、と(笑) 声は可愛いのに可愛げのない事を言う子、それが信乃だと思っていますので・・・ 会話と掛け合いがあんなにステキだとは思いもしませんでした。 ただ難を言えば、村雨が刀に変化したり、荘介が犬に変身するシーンは、原作を読んで いないとわかりにくいかなー・・・というのもあります。あとは見せ場がイマイチ迫力 不足・・・ですかね。 それでもファンの方は、ぜひぜひ聞いてみてください!!
この作品は、かなり人気のあるものではありますが 発行している出版社の関係で、知らない方は全く知らないかもしれません。 ボーイズラブっぽい要素がありつつも、それを主体としたような内容ではないので、興味を持たれた方には、是非原作と合わせて聴いて欲しいのですが・・・私は個人的に、主人公の藤縞宝役の皆川純子サンも好きデスし、それを楽しみにしつつ購入したので、文句なしに良かった!と思いますが、まあ、その辺はやはり人それぞれかもしれません。 ただ、内容はあまり脚色されていなくて、原作の1巻にわりと忠実だったと思うので、やはり原作ファンにはお勧めです。オマケの座談会なんかは、原作を読んだ人には分かる、ドラマCDでは描かれていない部分をにおわせるような作りになっていて、そのあたりも面白かったデス。
相変わらず不穏な空気に満ちた帝都。壮介に近づく不審な影。 里見莉芳(りおう)と犬塚信乃(しの)の関係が、そしてすべての発端、大塚村の悲劇が、明らかになる12巻です。
莉芳に対する斎姫の言葉が、物語を貫くテーマに触れているように感じました。 「わらわは思う 人の側に寄り添い守る妖神の 何と愛しきことよ 我らは知らずに この国の八百万の神に 守られ 生かされているのだと」
悲劇の中にいても明るく、見目麗しい犬士たち。 物騒だけど愛しい妖たち。 様々な人間と妖の利害関係のなかで、愛する誰かのために生きたい、という強い気持ち。 深みのある世界観。迫力があり、かつ美しい、戦いの場面。 ・・・ううむ。癒されます。
(追記) 1月5日より、アニメ放送がスタートしました。コミックよりスピーディな展開に感じます。 なによりも、1話目から早速「めぐ」登場、嬉しくてたまりません・・・。
(追記) 夏にはアニメ第二弾が!!!待ち遠しい!!! アニメとコミックを比べてみましたが、結構、原作そのままのシーンも多いですね。楽しいです。
|