重い腰をあげたい時きいてしまうADF。 じっとしていられないジャングルビートは健在。 時々、ん?これ普通のラップの曲みたい・・と思わせたののもつかの間 彼らのビートが回りだして一安心。 エスニックなテイストも変わらずで独特の音は健在。 政治的なメッセージの対訳がついた邦盤はより彼らのことを知ることができるのでおすすめ。 へー、こんなこと歌ってたんだーと思いましたよ。
デビューから10年。5枚のアルバムをリリースしたADFのベスト盤。新曲2曲が追加。
正直、数枚のEPと、アルバム”RAFI’s Revenge”しか持っていないので、彼らの活動の全容を把握するのには、どうしても欲しい、と購入。
「バングラ」の妙なリズムと、節まわしにかねてから惹かれていたのですが、70年代のレゲエに通じる体制をゆるさない過激な姿勢に共感。
プライマルスクリームのボビーや、オンユーのエドリアンシャーウッドのサポートを受けていることかも、そのサウンド、アテティュードの過激さが伺いしれることでしょう。
バングラリズムと、レゲエのDUBをかけあわせた初期の曲の、なんともいえない味わいがよい。
さらに、プライマルのサポートを受けた”Free Satpal Ram”。911事件を経て、激化する環境に抗うかのように屹立し、エドリアンシャーウッドのプロデュースを得て放った”Enemy of enemy”からカットされた曲目、13〜15!
DVといった重々しいテーマを歌わせたら、ピカイチのシネイド・オコナーさん(Universal mother!)を迎えた”Thousand mirrers"に心打たれます。
ロンドンテロ、パリ郊外暴動といった事件に代表されるよう、彼らを取り巻く環境は、決してなまやさしいものではないことが察せられますが、いくつかのメンバーチェンジ(06年Dr.Das脱退!)を経て、なおもがんばり続ける彼らを応援しようではありませんか!
1997年のインタビュー記事でプライマル・スクリームが絶賛していたADF、私にとっては既にプライマル・スクリームと同じくらい信頼できる相手で、本作もその期待を裏切らない。最初にR.A.F.Iを聴いたときのような衝撃はなく、刺激という意味ではDEEDER ZAMANのソロの方が上かもしれないけれど、買って損はない傑作だと思います。
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