他の方も書かれていますが、宝塚記念のファンファーレは未だに好きになれません。 なんか暗いし、躍動的でないし・・・、ちょっと違いまっせ。 一般公募されたもので、小生も応募したものの落選したから結構気にしているのです。 このCDは宝塚記念ファンファーレ未収録の時代に買いました。 厳密にはアレンジというか、バンドの構成が違うので、競馬場で流れるものとは異なります。 それも気になりますが、こういったCDが販売されているだけでもよしとしましょう。
久々に心底「素晴らしかった」と言える本であった.全体は三部構成.第一部の時代背景と登場人物の周辺を描くところでは,やや冗長(?)と思えるところがある.しかし,人と馬が出会い,人が馬に語りかけ,馬が人を信頼するようになってくる過程を描くあたりから,この本は語り始める.自分をジェントルマンとして扱ってくれる人々に対して,その魂を注ぎだして走る馬とその野生の闘争心に,知らず知らず,声援を送り始める.War Admiral とのマッチレースの場面では,文字通り,金縛りであった.レースからレースと事実を跡づけていく中に,登場人物の生き方や人柄を語る鋭い一節が挿入されており,思わず,我が身を省みる.馬も人も致命的と思われる傷を負って後のリハビリから,最後の闘争の場面へと息もつかせない.そして,最後のエピローグでは,その後,人と馬がどのような道をたどったかが淡々と描かれる.時代が過ぎ去るとはどういうことかを教えてくれる.通勤の電車の中で,仕事の合間に,また帰りの電車の中で,あそこで30分,ここで20分と,惜しみつつページをめくった.引き込まれ,息をのみ,信頼や愛情が人をつくり,馬をつくることを考え,自分が生きてきた時代もやがてこのように過ぎ去ることを思わされた.素晴らしかった,と自信をもって推薦できます.
トバイWCも特典で入ってます。 オルフェーヴル好きなら買っても良いと思います
フォスターが38年という短い生涯に書き残した200曲近い歌曲の中から「夢見る人」「懐しきケンタッキーのわが家」「故郷の人々」「おおスザンナ」「ネリー・ブライ」「金髪のジェニー」「草競馬」「オールド・ブラック・ジョー」などの24曲を選び、混声合唱と一部を男声合唱で歌い上げています。
世界中で愛されたロジェー・ワーグナー合唱団の演奏で、1990年7月7日〜9日かけてロス・アンジェルスのキャピタル・スタジオで録音されました。 収録時、指揮者のロジェー・ワーグナーは76歳(この2年後に亡くなっています)、30名足らずのメンバーですが、慣れ親しんだ曲集ですから、伸びやかな表現で楽しませてくれます。彼のアレンジの素晴らしさと合唱団の質の高さを知るには好都合のアルバムと言えるでしょう。私も彼らの合唱団が来日した1980年のステージを聴いていますので、このCDの演奏は合唱人の憧れであり、お手本だと言えます。転調する際、少しピッチに乱れが生ずる箇所もありますが、市販されている楽譜通りの演奏が展開してありました。
曲目の編曲者を見ると、ロジェー・ワーグナーの編曲が14曲、メンバーだったサリ・テリーの編曲が1曲、そして意外なことにアリス・パーカーとロバート・ショウの編曲が9曲ありました。それぞれのアレンジの楽譜を歌ってきましたが、いずれも原曲のもつ温かさを大切にした親しみやすさが伝わってくる名アレンジだと思っています。
昭和40年代から50年代の混声合唱団や男声合唱団において、フォスターの合唱曲は定番でした。時代とともに愛される合唱曲は変化しますが、もう少し歌われても良いのでは、と収録された名曲の数々を聴きながら感傷にふけっています。
競馬には、永遠の初心者がいる。誘われたり、興味を持ったりして競馬を始める。だいたいは周囲に競馬好きがいて予想の仕方を習うがその多くは断片的だし、ときには的外れだったりする。 競馬に詳しい人はそういったことの積み重ねと、多くの「授業料」を支払うことによってそれを知ることになるが、しかしほとんどの人はそこまでのめり込むことはなく、新聞の◎○△▲×を参考に、そしてしばしばオッズを見て「単勝5.6倍なら来る気がする」という理由で予想したりする。
しかし、何事にも基礎や基本があるように、競馬の予想にも基本がある。この本は、その基本についてきちんとまとめられている。 その内容は、競馬新聞の馬柱の見方から、レースの予想の仕方、調教の考え方、パドックの評価に至るまで。さらに美浦や栗東のトレセンや各競馬場の傾向、血統や馬券の買い方まで基本的なところが全て抑えられている。競馬場の傾向や血統についてはほんのさわりの程度だが、これらは詳細な書籍が他に豊富にあるので必要な人はそういった書籍を買い増せばいいだろう。 これだけの事柄が網羅されているにも関わらず、その値段は1300円とその内容から考えると信じがたいほどの廉価といえるだろう。さらに、写真やイラスト、図表も取り入れられて非常に見やすく、内容も見開きにまとめられてまさに「教科書」という名にふさわしい。というより、凡百な教科書よりはるかに読みやすくかつまとまっている。
競馬場や馬券場で、近くにいるベテランのおじさんが自分が全く予想もしなかった馬に印をつけ、その馬が好走したのを見てなぜこの人はこの馬をきちんと予想できたのだろうと思った経験のある人や、すべての永遠の初心者必携の書である。 著者は高校の教員免状を持ち、実習の経験もあると聞いてまさに納得の一冊。
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