女王陛下の漬物師カールちゃんのこってり部屋

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270度回転 2.5インチ液晶付き 上書き式 暗視ドライブレコーダー◇FS-DR189 おもちゃみたいな作りですが、それなりに仕事をしています。
SDカードはTS16GSDHC10Eを使用しています。使えました。
AVIで撮影して約8時間くらい撮れます。5分設定です。
約1秒くらいの切れ目ができます。(録画終了から録画開始まで)
高解像度ではありませんが、それなりの撮影はできています。
とても満足してます。
電源ランプがズレていたので☆4としました。使用には問題ないです。

幾度目かの最期 (講談社文芸文庫)  まさに元祖天才少女。
 文体を見れば洗練や簡明とはほぼ無縁、とげとげしく荒削りで、しかし、それゆえにこそ、
ひたすら愚直な彼女の素質が伝わってくる。

 本書所収の「灰色の記憶」は紛う方なき名作。
「私は、いろんなものを持っている。
 そのいろんなものは、私を苦しめるために活躍した」。
 私を私たらしめる「いろんなもの」、そしてそれゆえにただ「中ぶらりん」であり続ける
他ない私を、どこか突き放したようで、そして同時に濃密な自己愛を湛えた文体で辿る
自伝的小説。

 彼女のカウントダウンを自ら綴った「幾度目かの最期」。彼女は小母へ向けて語る。
「これは、私の最後の仕事。これは小説ではない。ぜんぶ本当。真実私の心の告白なんです」。
 もはやこの世に居場所を持たぬ、死を前にした彼女の混乱と錯綜を生々しく封じた「遺書」。

「女太宰」などという称号も一部にはあるようだが、私に言わせれば、それは完全に的外れ。
というのも、津軽の死ぬ死ぬ詐欺師よりも彼女の方が器は圧倒的に上なのだから。
 しかし、そのエネルギーのあまりに膨大であるがゆえにこそ持て余し、文学的完成とは
あまりに程遠いまま、自死を以ってわずか21年のその生涯を閉じるほかなかったというのは
宿命といえば宿命。
 川崎財閥の令嬢というその生まれといい、果てしない才能といい、他のものがいかにそれを
欲しても易々とは手に入らぬものをことごとく有しながら、それを徹底的に拒絶する生き様、
否むしろ持つがゆえの葛藤、ある種の壮大な無駄遣い、そうする他なかった彼女の凄みに
触れたい人は是非。

赤ちゃんをさがせ (創元推理文庫)  2001年に出た単行本の文庫化。
 『スタジアム 虹の事件簿』につづく第二作。前作に比べると、だいぶ書き慣れてきたようで、けっこう楽しく読ませてもらった。
 助産婦という、ちょっと馴染みのない世界を題材としており、それだけでも面白い。妊娠や出産にまつわる独特のストーリーとなっており、ミステリとしても評価できる試みと思う。
 ただ、ミステリとしては不備も多い。必然性という点で多くの問題が残り、釈然としなかった。また、登場人物のキャラクターがいまいち。分かりにくかったり、一貫しなかったり。
 ちょっと読んでみる分には、おすすめ。

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