ブラジル音楽界の巨匠ミルトン・ナシメントが1969年から1978年にかけてEMIから出した8枚のアルバムからセレクトされたベスト盤です(ミルトン本人公認)。ブラジル音楽というとサンバとかボサノバが有名ですが,ミルトンの作り出す音楽はそれらをルーツとしながらもジャズやロック時にはクラシックの要素も取り入れたまさにミルトン・ミュージックと称すべき独自の音楽なのです。美しいメロディーと洗練されたサウンドも魅力的ですが,それ以上に魅力的なのが彼自身の歌声です。とてもあのお顔からは想像の出来ない美しい歌声は聴く者の心をとらえて離さない魅力を持っています。そんなミルトンの代表曲23曲が収録されているこのベスト盤はミルトン初体験の人にこそ聴いて欲しいアルバムですね。名曲『!マリア・マリア』1曲だけでも持っている価値有りです。それにしても,このアルバムタイトルだけはなんとかならなかったもんですかね?(^^;)
発車のベルの音。 そして時間が進んでいくに連れて広がるその岬の風景が、 故郷に帰る時の風景と重ね合わさって行く。 「ponta de areia」 The Boomの宮沢君と、 矢野明子さんのデュオでもカヴァーされているこの曲を、 僕は一生心の中に風景として留めておける。 ウェイン・ショーターのヴァージョンも聞き応えはあるが、 ミルトン・ナシメントを、 そして世界の広さをもっと感じ取りたいのならこの一枚に限ります。 近年ではナナ・カイミのカヴァーも秀作です。
ヌーベル・バーグの隆盛に際し、黒いブラジルを革新的に描いた傑作!
なんてことは全く知らずに観た「黒いオルフェ」・・・。
上品で誠実な悲恋になんだかとてもやられました。
そんな映画撮影地を関係者が振り返り、当時と今を描き出す試みのドキュメント。
期待しすぎの反面、がっかりするかと恐れていましたが、とても良い映画でした。
民衆のヒーロー「オルフェ」はいつの時代にも現れるというコメントに対比されたセウ・ジョルジ・・・。
改めてますます好きになりました。
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