TVシリーズ放映以前に作られたOVA(コナミ通販専売)と同時に発売されたアートワークスです。 そのため、TVシリーズで登場したキャラクターについては未収録です。
島田フミカネ先生(女性キャラ担当)、黒星紅白先生(男性キャラ担当)の設定画、ボツ案やラフなどが殆ど収録されています。 フミカネ先生によるソニックダイバーのイメージデザインがラフから載っているため、「少女が飛行外骨格に乗る」という原案からどのように作られていったかがわかりやすいです。同時に制作されていたフィギュアの監修もされていたようで、指示なども見ることができます。
ノベル版の一部とOVAの途中までのアニメブックは余計かもしれませんが、入手できない場合は世界観を拡げるには良いでしょう。
ブラックラグーンのOPとなった『Red fraction』から一転…といった1曲となっております。向こうが全歌詞英語だった影響もあるとは思いますが…。
スカイガールズ本編で聞く限りでは…期待出来る1曲と見ても良いのでは…と。
表紙の島田フミカネ氏のかわいらしい絵柄からは想像できないほどの 硬派な文体です。
設定はOVA版を基にしており、ソニックダイバー隊の結成が語られています。
テレビシリーズでは常にほのぼのとした展開ですが、 小説版はシリアスな展開となっています。(音羽達はいつもどおりですが)
見所はなんといっても戦闘の描写でしょう。 戦闘の描写が克明に書かれ、とても臨場感がありました。
スカイガールズはバトルと日常ドラマの配分が良く、印象に残る名テーマが数多くありました。 光宗信吉氏のサウンドは本当に申し分ないのですが、大変な問題点があります。
TVシリーズに先行して作られたOVAの曲の再録をしていないという点です。 TVシリーズでもOVAの曲を使用しているのですが、(重要なテーマを含む)それが無いことではスカイガールズのサウンドトラックは完成しません。 OVAのサントラは一般流通販売が無く、コナミ公式通販のみでの販売となっているため残念です。
また、CD二枚の縦配置というDVDトールケースを超えるパッケージについても、保管面から考え減点対象としました。
第8話までソニックダイバーのカッコよさに惹かれて適当にみていましたが 第9話を見て最後まで付き合おうと決心しました。 かなりはまってしまっている(免疫もない)ので 客観的な判断ができていないかもしれませんが。
決して100点のアニメではありません。 ミリタリーものとしては"それはないだろう"表現や エヴァ的な設定が散見されるとか、ストーリー的にもまったりしている感があり とっつきはあまりよくないように思います。
スカイガールズの魅力はライトな雰囲気の中で 感情のゆれ具合や微妙な表情を通して キャラクターの成長を見守っていくというところだと思います。 (観客側からみると上官である冬后の視点というか。) セリフ回しもかなりグっとくる表現が多いと思います。 もちろんスカイガールズの操縦するソニックダイバーは掛け値なしにカッコいい。
最終巻は 24話、25話の最終決戦と26話はエピローグとなっています。 特に24話の最後の出撃シーンは高揚感と祈りが交錯し、 26話のエピローグでは最後まで見てよかったと納得させられる内容だと思います。
また、スカイガールズの音楽は主題歌も光宗信吉氏の劇伴も最高の出来で、 特に劇伴はシーンマッチ度が高くスカイガールズの雰囲気作り、盛り上がりは 光宗氏の音楽の功績が大だと思います。(おっと。片岡あづさの唄は除きます)
そうそう、今回は「釣りバカ瑛花さん」も面白かったです。(笑)
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