オリジナル2曲以外はカバー曲という全12曲。

ジョン・レノン「イマジン」の
ダークで美しいカバーを始め
エルビス・コステロ、マーヴィン・ゲイ、デペッシュ・モード、
ディーヴォ、ジョニ・ミッチェル等の作品は
ほとんど戦争と平和をテーマとしたもの。

フロントマン、メイナード・ジェームズ・キーナンは
現在の世界情勢に対する激しい憤りを
他のアーティストの作品に託したのだろうか。

激しい曲もあるが
全体から感じる印象はとても穏やか。

ダークかつ抑えた表現を用いることで
かえって、そのメッセージ性は凄みを増す。
カバー曲中心でありながら
パーフェクトサークルの曲として完全に昇華し、
圧倒的に美しく、素晴らしい作品に仕上げている。

ロックの持つエネルギー、メッセージ性を突き詰めた傑作。