7年目のツレうつは、番外編みたいな感じなのかな。
ツレうつを書いてからの取材やドラマ化、映画化に至るエピソードであったり、ペットのイグアナや子育てのエピソードなども書かれています。
ツレがうつ病を克服した様子を見ていると、自分も頑張ろうという気になります。
新しい出会いあり、新しい仕事をしたり、同じようにうつ病を抱えている人にとっても励みになる本ではないかと思います。
つらいこと、苦しいことも脚色なく表現されているから、そのまま読めてしまうんですよね。
ありのままな感じだからこそ、愛される漫画になるんだろうなぁ。 ツレうつの集大成ともいえる、最終巻です。
シンデレラではないけれど、ハッピーエンドの後には、長い日常が待っている。 快復の兆しで終わった前作ですが、その後にも長い闘病期間が続く。それは、そんなに劇的な展開がある話じゃない。日常生活の中で、行ったり来たりの繰り返し。 その期間こそが、今回描かれた話でしょう。 貂々さんのあとがきにもあるように、迷って出した、第2弾のようですが、うつの人や周りの人が、その遅々とした快復の歩みにくじけそうになった時に、再度、力づけられるように思います。
また、この本は、単なるうつ病に対してのものを超えて、様々な生きる中でおきる「失敗」「失望」にどう向き合っていくかを貂々さんや、ツレさん自身の、借り物ではない日々の実感の言葉で描いているのが一番の良さと思います。
是非、今後も大小のハードルを越えて、悩んだり、楽しんだり、失敗したりしながら生きる二人の様子を知らせて欲しいな、と思います。
今回も、「本にしてくれてありがとう」と言いたいです。
私は鬱病になってから3年が経ちます。現在も闘病中です。 ですから、順調に回復しているツレさんがうらやましいです。 会社にいくのもつらい状況ですが、ツレさんは会社を辞めることができてうらやましいです。 ツレさんが順調に回復している影にはテンさんの力もあったと思います。 この本を読んで、無理してはいけない。できることとできないことがある。決して焦らないこと。 ということを学びました。 私も長い闘いになりそうですが、焦らず、じっくり直したいと思います。
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