日本フィギュアスケート選手とモロゾフコーチでマンガモロゾフコーチモバイル

日本フィギュアスケート選手とモロゾフコーチでマンガ

キス・アンド・クライ

読んでて興味深い部分が結構ありました。
特に日本人選手の傾向について、トップになっても驕ることなく、皆礼儀正しく練習熱心という長所がある反面、自分をアピールすることがすごく苦手で、まるで罪悪感を感じてるかのように申し訳なさそうに演技をする…など、スケート選手に限らず日本人全体としての民族性にも通じるところがあるなぁと面白かったです。
海外のコーチから観た日本人選手とは…というような視点で真正面からがっつり書かれてるものってあまり無いので、そういう意味では新鮮でした。

ただ、他の方も書かれている通り、矛盾してる点もいくつか気になりました。
特に、高橋選手と織田選手のダブルブッキングの経緯など、スポーツジャーナリストの田村明子さんの書籍と正反対のことが書かれていて（この本では織田選手の方から依頼があったとされてますが、田村さんの著書ではモロゾフコーチの方から織田選手をスカウトしたとあります）、こちらの本だけを読んでいたらそのままそれが真実だと信じ込んでしまっていたかもしれません。

ですので、そういった客観的な事実はさておき、主観で語られてる抽象的な部分のみ抽出して楽しむというスタンスで読めば結構面白いと思います。