20年以上の長いキャリアを持つボストンのカオティックハードコア・バンド、Convergeの8thアルバム。
2001年の名盤「Jane Doe」を筆頭に、リスナーを圧倒するほどのエネルギーと、計算しつくされた複雑な展開で幾度と無く世界を驚かせてきたバンドですが、今作でもすばらしい進化を見せてくれている。 メンバーは随分と歳をとってしまいましたが、それでも世界最高峰の演奏技術とJacob Bannonの壮絶なボーカルはいまだ衰えを見せていない。 前作「Axe to Fall」のメタルコア路線からは少し離れ、マスロックのような生々しく奇怪なギターでリスナーの心をつかむ一曲目「Aimless Arrow」で幕を開けると、 それが何の前触れも無く突如デスメタルのような重厚なリフへと変化し、かと思いきや4曲目「Sadness Comes Home」では、今まで聞いたことも無いスラッジとマスコアを混ぜ合わせたかのような滅茶苦茶なリフが疾走する。 もう初っ端からやりたい放題だが、これでこそConverge。 リスナーを煙に巻きつつも、こちらのツボをきちんとおさえている。
その後もアルバムは、妖しいボーカルとシンフォニックな展開が特徴的な10曲目「Coral Blue」など、ハードコアパンク、メタルコア、マスロック、プログレッシブロック、スラッジメタル、デスメタルなどありとあらゆるジャンルの垣根をぶっ壊しながら進み続け、ノスタルジックで神々しい表題曲「All We Love We Leave Behind」で壮大なカタルシスを迎えて終わっていく。
「Jane Doe」の時のような喉を切り裂かんばかりの大絶叫や、「You Fail Me」で見せたフリージャズのような疾走感のある演奏はなくなってしまいましたが、混沌の中に放り込まれる恍惚感はここ数年のアルバムの中では最高クラス。 もうリスナーを手玉にとって楽しんでいるとしか思えない。まさにカオティックハードコアの名に恥じない攻撃性と遊び心に溢れた展開に終始圧倒されるしかなかった。
間違いなく2012年のシーンを代表するアルバム。 これほどの長いキャリアの中でコンスタントに傑作を生み続けるということは並大抵のことではないし、ある意味恐ろしいとさえ感じる。 これからさらにベテランになっていくConvergeがどこまで行くのか。 いつか「Jane Doe」を超えられる日が来るのかどうか、しっかり見届けたいと改めて思った。
安定のぶっ飛びぶりでした。 そしてやはり高い演奏力。 緩急があり、キャッチーなフレーズがあったりしてだれずに聴けました。 Aimless Arrowのギターが格好良くて仕方ない。
デリンジャー・エスケープ・プランらとカオスティック・コアを支えるベテラン、コンヴァージのライブDVDです。カオスティック・コアの名があらわすように、メタリックな激しいギターにハイトーンのヴォーカルがのってカッコいいです。ミドルナンバーもありそれを支えるリズム隊、特にドラムが素晴らしいです。 収録曲は名曲「THE SUDDEST DAY」のデモ版(JANE DOE国内版に入っていたのと同じ)、「JANE DOE」までの新旧名曲のライブ(「FOR YOU」、「FACT LEAVES ITS GHOST」、「THE HIGH COST OF PLAYING GOD」、「FAREWELL NOTE TO THIS CITY」など大体の有名どころはあり。個人的に「THAW」と「HEAVEN IN HER ARMS」がないのが残念。)、インタビューも取り揃え、さらにフルセットのライブが3つ収録(あまり長くないのと、曲別にチャプターが設定されていないのが残念。)されています。「CONDUIT」なんかはアルバム収録時よりも早くなっていて、はるかにカッコよくなっています。 ライブでのパフォーマンスに定評のある彼ら。教室くらいの小さい場所も、ステージつきの広い場所もありますが、客も高いテンションで応え、迫力の映像が繰り広げられています。しかし、惜しむらくは家庭用のようなハンドカメラで撮ったため、単調な映像に終始したりブレたりするところと、何よりも音質がちょっとツライところです。ガリガリと割れてよく分からないくらいの曲もあります。音質には期待しないほうがいいと思います。 値段は安いので損はしないと思います。迫力のライブ映像を楽しみたい方、コンヴァージをちょっと聞いてみたい方(収録曲30曲以上、ライブ含む)にはオススメ。 個人的にメンバーが着ているバンドT(FUGAZI、MISFITS、CAVE INなど)からちょっと趣味が伺えてよかったです。
今までハードコア馬鹿にしてました。しかしこのアルバムは間違いなく超名盤です。全体を通して尋常じゃない感情の高まりを感じます。しかしそれだけではなく不思議と聞きやすく(とは言っても万人には勧められませんが…)ハードコア初心者の僕でも惹き付けられるように最後まで聞き入ってしまいました。 皆さんが絶賛されてるのも納得。興味ある方は是非。
ガンダムを最初の放送で観ていた者としてはこのような企画が世紀を超えてなされる点が本当にうれしい。ヤマト、イデオン、マクロスに比べてもガンダムの長期政権は本当にファンに支えられているものだと実感してしまう。デジカメやペイントソフトが充実している今、アニメの世界を越えた世界が構築できそうです。
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