この作品における脚本、演出は乱暴に過ぎます。荒唐無稽な精神鑑定、考えられない大病院の杜撰なセキュリティ、実際にはあり得ない警察の捜査と捕り物、脳の障害についての説得力のない解説等など。この辺りがもっと丁寧に描かれていたら優れたサスペンスに仕上がっていたかもしれません。とはいえ、まったくの失敗作かというと、そうでもないのです。ラストまでなかなか 面白く観ることが出来ましたし、それなりに評価したいのです。ですから尚更、秀作にもなっただろうに惜しいなあ、と思ってしまうのです。
購入当初は良く使用したが、今はキッチンの飾り的なジューサーになっています。
高島礼子さんがそれほど有名じゃなかった時代に、主役女優の降板で急遽主役に抜擢された映画です。
その高島さんの意気込みと体当たりの根性は評価するのですが、原作やストーリーよりも、そういったエロシーンにばっかり重点をおいてしまったので、原作の不気味な「脳」に関するミステリーというメインテーマがぼけてしまいました。
あと、嶋田久作さん演じるぶきみな脳外科医がやたら専門用語を連発するのですが、まったくちんぷんかんぷんでした。嶋田さんもいい味出していたので、もう少しストーリーに絡んできてもよかったのでは、重要な役ですが、中途半端な扱いのように思います。彼が全てを解明してくれると思っていたので、
映画としてはいまいちだと聞いていたので、こんなもんかな、とは思いましたが、せっかくテーマが面白い原作だったので、ストーリーがあいまいとなってしまったのは残念です。殺人者たちを凶行にかりたてた原因という解明されるべき謎が結局解き明かされてなかったし・・・
ただ高島さん目当てだったらお勧めです。可愛いし、スタイルいいし、綺麗だし、女の目からみてもすごく色っぽい。
フジフジテレビで放送していた江角マキコ主演の〈ドラマ版「ショムニ」〉とは、全く異なる出演者で構成されている〈ショムニ(劇場版)〉──。満帆商事で経理を担当している“つまらないOL”の塚原佐和子(遠藤久美子)が、2年も付き合っていた彼氏(阿部サダヲ)から別れを告げられた翌日に、上司(渡辺一恵)から〈庶務二課〉でのヘルプ業務を頼まれてしまい、1日だけ庶務二課へ派遣されることになった。
自分の誕生日にショムニへ派遣された佐和子を待ち受けていたのは、まわりの職員から〈悪魔のOL〉と呼ばれている、坪井千夏(高島礼子)を始めとした5人の〈ショムニーズ〉と1匹の猫──。
今日も、何事もなく1日が終わると思っていた佐和子は、仕事を適当にこなし終えたショムニーズから思わぬ洗礼を受け、「自分はツマラナイ人間なのだ」と実感する。その場から逃げる様に立ち去った佐和子は、町の裏路地で絵描き(袴田吉彦)に出会い、その絵描きが描いた絵を見た瞬間に、「自分のすべてをこの絵描きに捧げたい。」──と、思いを馳せるが、未だに正直になれない自分がいる事に気が付き、千夏の自宅へと足を運ぶのだが・・・。
この「ショムニ(劇場版)」では、千夏による佐和子の心の「羅針盤」への呼び掛けをキッカケに、葛藤しながらも人生開拓をしていく佐和子の一晩を描いている。
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