英文の朗読がこんなにきれいだとは。スーザン・オマリーさんの力でしょうか。自分の語学力で聞き取れないところでも耳にここちよく、2巻、3巻も購入して聴いてしまいました。もちろん原文の本も購入しましたが、本だけだったら私にはとても読み切れなかったと思います。文章に品があり、心に染みいってきます。1巻ではアンのことばに、笑ったり、涙したり、2巻以降は生き方を考えさせてくれます。この本がこんなにすばらしい内容だとは、もっと早く読めば良かった。語学の材料としても適していると思います。文法内容として受験勉強の材料としても最適だと思います。ちなみに私は56歳、二人の孫を持つジジです。
まず主題歌がすばらしい。オープニングもエンディングも、曲、歌詞、映像と、原作の雰囲気を見事1分半に収めている。 そしてキャラクターデザインと声優さん達のはまり具合も、日本で制作された日本語のアニメなのに、これ以上はないというぐらい原作にピッタリである。プリンス・エドワード島の背景も丁寧に描き込んでいて、古き良きたたずまいが自然である。要するに世界各国の人々が見ても共感できる世界観なのである。 特に秀逸なのは、1話1話の時間の流れ具合である。第1話の駅に降りたアンがマシュウを待つ場面で、とてもゆったりと時間が進んでいて、見ている方もいつしかアンの気持ちになってしまう。他にも、時間の経過が登場人物の心理を表現している場面がたくさんあり、めまぐるしく物語が進む今のアニメでは絶対にあり得ない時間の使い方がが時代を感じさせる。 他の名作劇場にくらべて台詞や場面展開もほとんど原作に忠実で、アニメを見た後には必ず原作や、その続編を読みたくなる。そのくらい誠実な制作態度に感心させられる傑作である。
オールキャスト男性の声優さんという事で最初はちょっと面白半分で、「所詮は男性だからなぁ…でも、男性が女性役をするとどうなんだろう…?」っ的な感じでダメもとで購入しました。 聴いてみたらビックリ! アン役の代永翼さん! 素晴らしい!見事です。 どう聴いても女の子! その他のキャストの方も頑張ってましたよ。 何かしながら聴いてたら本当に女性っぽく聴こえてます。 ただ、置鮎さんのマリラと岸尾さんのダイアナは… ちょっと本人そのままかなぁ〜みたいな(ファンの方、ごめんなさい)。
ストーリーはそのまま普通の原作通りなので読んでいたり、アニメを見ていたらよりわかりやすいと思います。
代永翼さんの演技の幅の広さにビックリです。
聞き終わった後は、久しぶりに読後の爽快感を味わいました。 20年前都内の洋書コーナーで原書を購入し、何度もトライしましたが、その度に一章で挫折の繰り返し。そしてこの度このCDのおかげで、20年来の夢であった原書読破が達成できました。また、新たな発見もありました。子供のときはアンの立場で読んでいましたが、今回は、マリラ側から読んでいたようで、子供の時にはわからなかった、マリラの子育て中の悩み、子供が巣立つ時の悲しさ。老後の不安などが、書かれていることに気付き得をした気分です。 朗読はとてもシンプルですが、それ故頭にスッーと入ってきます。ぜひ、耳からトライしてください。
赤毛のアンを読むきっかけは、三十数年前に放送されたアニメ『赤毛のアン』でした。 それから幾度となく、いろんな方々の訳の赤毛のアンを読んできましたが、なかなかお気に入りの訳に出会えませんでした。 (最初に読んだのは村岡花子さんの訳でしたが、言葉が古臭く感じて苦手でした。)
ネックは、アニメのマシューの口癖『そうさの〜』がどう訳されているかどうか…ちょっとマニアックなんですが(^-^;)> この松本侑子さんの訳のマシューは『そうさな』で、ちょっと違うのですが、私の中ではベスト1になりました!
不幸な生い立ちのアンですが、カスバート家に引き取られるきっかけが、言伝の伝え間違え…という幸運でした。 男の子を孤児院から引き取るはずが女の子がやってきて、最初はマシューもマリラも困惑しますが、 アンと暮らすことで、アンに自分たちが必要だった以上に、自分たちにもアンが必要だったことを実感していきます。 特にマシューとアンが、お互いを思う気持ちには涙が出てきます。
もう何度も赤毛のアンを読んでいるので、内容は殆ど覚えているのですが、それでもまた読みたくなる本です。 ここまで何度も読み続ける小説は他にはありません。
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