オムニバス写真集(ムック)にありがちなモデルによるページ(写真)の偏りが一切ありません. 5人の女優,全員が,写真17P+インタヴュー1Pで統一されています. ただ,それぞれの女優の「生まれた年の歌と共に…」として歌詞を載せる意味は良く解りません(笑). とりあえず,掲載女優5人のうち2人が"かなり好き"のレヴェルであれば買って損はしないのではないかと.
また,写真はどれもブレやピンボケなどの無いスタンダードですが,それぞれにヴァリエーションが多く,きちんと"顔"を抑えるショットはすんなりと受け入れられます.
トータル星4つくらいかな,とは思いましたが,5人中唯一,単独写真集のない福田麻由子さんの収録で星1つプラスしておきます.
同時期に『象の背中』も観たのですが、設定が全くリアリティにかけて…こちらの作品の方が感動しました。 デートの雨宿りシーンは日本映画の歴史に残る名シーンだと思います。 女王の教室から注目してる福田麻由子の成長も嬉しかった。 大人シーンは広末より田中麗奈の方がシックリきたかも…
当方、趣味でポートレートを撮影していて、長野博文さんの写真がすきなので購入しました。
非現実的な色彩でもなく、かといってそのままの色彩を撮ったわけではない、長野さんの薄いブルーがかった写真が現実と虚像の狭間を表現しているようで、それはまさに大人ではない少女の瞬間なのだと感じました。
この巻のメインは完全に最年少・福田麻由子さんでしょう。 この巻の他の3人はもちろん、過去の出演メンバを見ても、アドリヴが充分にできるレヴェル、キャリアの俳優ばかりだと思いますし、芸人もコントなどでアドリヴに強いのが当然だと私は考えます (唯一、過去メンバで異色なのは5巻の蛭子能収さんでしょうか。観ていませんが)。
で、この「スジナシ」出演当時11歳の福田麻由子さん。 他のメンバに全く引けを取らないアドリヴ演技を難なくこなしています。 同世代で良く"天才"子役女優として名前が挙げられるのは、志田未来さん、成海璃子さんですが(彼女らも好きですが)、彼女らの出演作での演技をできるだけ客観的に観て、そしてこの「スジナシ」を観て、この世代で最も"天才"の冠が相応しいのは福田麻由子さんだと思いました (特にドラマ「白夜行」の第1話は凄まじいと云うか、恐ろしい演技力)。
福田麻由子さん(と温水さん)で私は買いますが、買わないまでもレンタルできる環境にある方は是非ご覧になってみてください。 彼女の凄さに驚き、将来性に否が応にも期待してしまいます。
ただ、"パッケージ"としてこのDVDの欠点は(上野樹里さん出演の1巻を持っているので、1巻とパッケージが同じだとすると)"特典"がないのが惜しいですね。 もちろん、その分価格も抑えめですがDVD化するのであれば、少しでも追加映像があれば嬉しいのですが……。
1977年を舞台に、自分自身の幼い日々を思い出させ(主人公の“太郎”のちょっとした言動が、ガキの頃のオレそのまんまでした…)、かつ「生きる」ことへのひたむきさを描いて胸を熱くさせてくれた、そして久々の佳作との出逢いに感謝したくなった『Little DJ 小さな恋の物語』。 劇中、神木くん―彼はもうすっかり“若手実力派”ですね…―演じる“太郎”が院内放送のDJでかける曲を中心に、佐藤直紀氏によるオリジナル音楽5曲も含めて構成したサントラ盤。 既製の収録曲は、クイーン「Somebody To Love(愛にすべてを)」、ドビュッシー作曲「亜麻色の髪の乙女」、シュガー・ベイブ「SHOW」、チューリップ「ブルー・スカイ」、サディスティック・ミカ・バンド「タイムマシンにおねがい」、フィンガー5「恋のダイヤル6700」、ヴィレッジ・シンガーズ「亜麻色の髪の乙女」、映画『ラストコンサート』サントラからメイン・テーマと「ステラに捧げるコンチェルト」(現在、このサントラは入手困難なので、この2曲は貴重です!)、ブラームス作曲「愛のワルツ」、そしてこれは“反則”、キャンディーズ「年下の男の子」(※「それが大事」は入ってません)。 あえて文句を言わせてもらうと、CDケースが安っぽい。ブックレットが(雰囲気はいいけど)手抜き。あと、4つの曲の前に(別トラックで)入る“太郎”のDJの分量が中途半端。入れるならもっと入れる、入れないなら入れないで、どちらかに徹した方がよかった。それから、小林克也さんのDJで育った世代としては、「年下の男の子」の前に、映画本編でも流れる、克也さんの曲紹介を入れてほしかったかな。 ということで☆は4つですが、いいサントラなのは間違いないです。
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