コンサートでは、お約束のSamaoumaではdigital delayを使って自分の声を多重録音して一人で演奏しているとは思えない歌声を披露してくれます。 これだけでも このCDの価値は有りますが、どこかで使われたなと、ふと膝を打ったのがWeatherReportで演奏されたJacoのSlangでした。 そうかそこまで影響を受けていたんだ。と嬉しくなってしまいました。 バックも充実しています。Taylor Haskinsのマイルスばりのミュートトランペットも良いです。 録音も良いです。(もちろんライブなので完璧ではないですが。。) 買って損の無いCDとお勧め出来ます。
メセニーグループは当初、メセニー、ライル・メイズ(key)、マーク・イーガン(b)、ダニー・ゴッドリーブ(ds)、というメンバーだった。ボーカルを加えてワールド・ミュージック(無国籍?)色が強まり、「Offramp」(出たときの邦題は「愛のカフェオーレ」)からベースがスティーブ・ロドビーに変わり、「First Circle」からドラムがポール・ワーティコになっている。このリズム体で黄金時代が始まり、「Still Life」(87年)でメセニー・グループ路線の完成をみることができるだろう。その後のメセニーグループはリズム体を固定して音楽的発展を図っているように思えたが、「Speaking of Now」ではポール・ワーティコ(ds)を解任しアントニオ・サンチェスを加え、さらにボーカルにリチャード・ボナを迎えている。これらのメンバーを加えてさらに地平が広がったと、メセニーはインタビューで答えている。
メセニーの目指すのはいわゆる「ワールド」な音楽ではなく「シンフォニー」のようだ。アーティスト=パット・メセニーに敬意を表し、本作を推する。
Bonaの生い立ちから成功までを追ったドキュメンタリー。
大物共演者のコメントやライブ映像も入っているので、決してつまらない訳ではないのですが
翻訳のセンスが今ひとつで、観ているとうんざりすることも・・・
ただファンとして持っていて損は無いです。
ベーシストとしてもジャコの再来と言われているように、有名な方ですがこのアルバムを聞いて、ベースはもちろん歌も素晴らしく彼のミュージシャンとしての才能を十分に感じました。どの曲を聴いても心を和ませてくれまた、ボナの世界に自然と引き込ませてくれる様な、そんな魅力を感じました。もちろんベースにおいても素晴らしく、6曲目で聞かせてくれるソロは凄いです!!すべてにおいて聞き所満載なので、今後も注目して行きたいなと思いました。
リチャード・ボナ、2003年の作品。 「ジャコ・パストリアスの肖像」を聴きベーシストを志した過去。 ザヴィヌルシンジケートやパット・メセニーグループでの活動。 それらのイメージするところのものは正に超絶技巧ベーシストだが、 実際ジャコ・パストリアスの再来と歌われる超絶技巧のベーシストである。 しかし、彼のソロ作品を聴いてそれを期待すると 全く想像してない展開が待っているのだ。 本作品は全12曲(うち1曲はボーナストラック)中 実に9曲が歌モノで、インストロメンタルは3曲しか存在しない。 そのことが物語るのは、 この作品がベーシストのソロアルバムである一方、 ベースプレイを主眼とした作品では無いということである。 「Playground」など、ボナのベースプレイを楽しめる曲も 入っているが、作品全体としては寧ろボナの歌声や ゲストのサリフ・ケイタの歌声のほうがメインに感じられる。 リチャード・ボナが作品の製作に当たって最も心掛けたのは 「シンプルに音楽を届けること。そして、 指の動きよりも心の動きに耳を傾けること。」 その結実した作品が本作品なのだ。 尚、邦盤にはボーナストラックとしてジャコ・パストリアス作曲の 「Liberty City」がトラックされている。 この作品は15分近くにも及ぶライブものの大作で、 リチャード・ボナの超絶技巧ベースプレイが満喫できる作品。 本来なら喜ばしいトラックなのであるが、 先述のコンセプトからは著しく外れた熱い演奏であり、 少なからず違和感を感じてしまう。 全く別のコンセプトのトラックと割り切って聴くのが 良いかと思われる。もちろん演奏自体は素晴らしく さすがとうならせる名演である。
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