「三丁目の夕日 夕焼けの詩」もついに60巻目となったのじゃ〜! 60…人間でいったら「還暦」じゃ〜! さらにますます続いていくことで御座いましょう〜。昭和の思い出に終わりはないのじゃ〜! コミックタイトルの「星になった犬」の主人公ライカ…アメリカとロシア(ソビエト)の宇宙ロケット競争…懐かしゅう〜御座いますね〜。 個人的にはエピソード1の「お匙が曲がる」の勝っちゃんと妹シゲ子とお母ちゃんの家族のエピソードが好きなので御座います。コミック1巻から愛読している私には「勝ちゃんの養子に出された2人の弟たち…元気かな〜」と想像してしまうので御座います。いつか西岸先生に弟たちのエピソード…描いていただきたいですね。
山岸監督は「リターナー」「ヤマト」などの特撮SF映画から本シリーズのようにじんわり感動させる映画まで幅広く良質な映画を作り続ける最も期待度の高い映画監督です。 また,本作のようにSF作品でなくともさりげなく特撮技術を物語に生かすことのできる希有な存在でもあります。 ついにシリーズ三作目となる本作でも漫画チックな展開(もちろん原作は漫画ですが)で,分かっちゃいるんだけれど,それでもやっぱり泣いてしまう。 本作の大きな柱は 1 茶川と父との関係 2 茶川と淳之介との関係 3 ろくちゃんと医師との恋愛 といったところでしょうか。
以下,ストーリーに少しふれます。 スランプで人気下降中の茶川のもとに,長らく疎遠となっていた父親危篤の電報が届き実家に戻るも,父親から冷たく追い出される茶川。 その後父親が亡くなるも特に感慨もない茶川であったが,実は,自分の小説が連作された雑誌を父親が買い集め,その作品ごとに父親のコメントが書かれた栞が挟まっているのを発見した瞬間,私の涙腺が爆発です。 明治生まれの頑固な父親は自分の息子に対して素直に愛情表現ができないのです。 その茶川が同じく小説家を目指す息子同然の淳之介に対してとる態度も,茶川と父親との関係が思い出され,やはり涙なしには見られません。 青森弁のろくちゃんも相変わらず可愛いですが,このろくちゃんにも泣かされました。 見終わった後には爽やかな暖かい気持ちになれます。
今回は、昭和三十年代の風俗流行を興味深く思ひ出させる「白金懐炉」「ウナ電」「残さず食べる」「歌声喫茶」「ペンフレンド」といったテーマ作品が目白押しだったと思ひます。現在では、もうなくなってしまった事柄もあり、描かれたストーリーから当時の世相が蘇って来ます。交通事情や社会事情の変化で今とは社会基盤の前提は違ってゐますが、大らかな時代の懐かしさを感じさせてくれます。故きを温ねて新しきを知るといふ所でせうか。「お地蔵さま」のやうに素朴な庶民の信仰心をほほゑましく伝へてくれる所もあり、そこはかとない人間らしさが全篇に流れてゐます。忙しく人のつながりの薄い現代人を立ち止まらせるパワーを持った心のオアシスを与へてくれるこのシリーズに心からのエールを送るものです。
なんとも懐かしかった。頷きながら画面から眼を離せなかった。 小道具がよく厳選されていた。そうそう、と思い出に浸ることが 出来た。少年時代を共有した団塊世代が多くの観客となっていた。 震災と戦後復興が結びついて言われる昨今、映画はどこかでそ れを意識していた。前作ほど涙はでなかった、むしろ、ほんのり とした温かい気持ちにさせる。ぜひ、観たほうがいい。
もう29卷になるのにまだまだ飽きずに楽しませてもらっています。
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