永田泰大という人の書く文章には、ボクの知る限りいつでもゲームという文化への愛情が満ちていた。この本のベースとなった連載も、ファイナルファンタジーXIというゲームへの愛情に満ちた、とてもとても良い連載だった。連載が終了して寂しい思いをしていたけれど、今回その日記が連載終了後の加筆分を含め、みずしな孝之氏の漫画とあわせて単行本になると言う。両氏のファンであるボクにとって、この本を買わないという選択肢はなかった。 実際のところ、ヴァナ・ディールはみずしな孝之氏が帯に書いているほど癒される世界ではない。アンチと分類される人たちが言うように、辛いことや理不尽なことも数多い。楽しいと思えるからこそ遊び続けるのだけれど、それでもやっぱり辛くてくじけそうになることァある。 かと言って、両氏が描く「癒される世界」が嘘八百というわけでは決してない。長らくヴァナ・ディールで過ごしてきた人なら、ここに綴られた情景がありありと思い浮かぶはずだ。この本には、全ヴァナ・ディール住人がきっといつか、どこかで見た(見る)風景が記されている。当たり前に感じる日常が綴られているからこそ、楽しい。 ヴァナ・ディールで辛くなったら、この本を読むといい。永田氏の易しく優しい文章と、みずしな孝之氏ののんきな漫画は単純に読み物としても楽しめるけれど、ヴァナ・ディールという世界を共有していれば、いっそ楽しく読めることと思う。うんうんとうなづきながら、笑ったりあるいは苦笑したりしながら、時にはちょっと泣いたりしながら、それでもきっと楽しく読めることと思う。 クエストの答えは載っていないけれど、ヴァナ・ディール住人の座右の書に。少なくとも、ボクにとってはそうなってます。
連載されていたことは知りませんでしたが、4作連続リリースの3作目ということで購入しました。
「いい電子」のようなテーマありきの日常を描いた作品もおもしろいのですが、こちらはより"普段のみずしな先生らしさ"が出ているので、ファンならば最高に楽しめる作品だと思います。みずしな先生はやっぱり4コマがしっくりきますね。繰り返し読んでもいつも同じ所で笑ってしまいます。
他のマンガ内でチラっと登場したことのある小道具の話や、他雑誌の編集者さんのこぼれ話なんかも出てくるので、みずしな先生の作品を読み込んでいる人は「あー、そういえばそんな話もあったなぁ(笑)」となること必至です。
「妄想トリビュート」で前々から好きだったみずしな孝之さんですが、どかんと柴犬のアップが表紙で、内容が未知すぎて買うかどうか結構悩みました。
しかし、買って正解!みずしなさんの絵柄と動物主役のほのぼのした漫画がとても合う! もうとにかくムーコが可愛いに尽きます。動物と成人男性のやりとりの描写がとても上手い漫画だと思います。 特に写真を撮る時に飼い主が撮ると可愛くなるところとか、みずしなさん自身動物がお好きなんじゃないでしょうか。何度も何度も読んでしまう不思議な魅力があります。
あずまきよひこさんの「よつばと!」等お好きな方で動物が好きな方にはお勧めできると思います。
こまつさん大好きムーコ(柴犬)と飼い主のこまつさんとの日常漫画です。(1話6ページの短編)
相変わらずムーコのテンションは高く、こまつさんの為に一生懸命ですが、でもどこかズレてて… こまつさんに思うように褒めてもらえないところが面白くて可愛いです。
1&2巻は、こまつさんの生活の中にムーコの世界が交差していて、微妙に話しがかみ合わない所が良い味を出してた気がしますが、 3巻はそんな雰囲気がちょっと少なくなっているように感じました。 こまつさんの生活(ムーコとは関係ない仕事とか)があまり描かれておらず、どちらかと言うとムーコが話題の中心になっている気がしました。 ムーコが主人公の漫画だし、それはそれでも良いのですが…もっと仕事をしている、こまつさんが見たいです。 実はムーコに負けず、こまつさん好き…(^-^)
1&2巻のようにイヌ漫画に偏り過ぎず、こまつさんのガラス工房も話題にしてもらえたらなぁ…と思いました。
|