このサントラはとても聴きごたえがあるが、残念ながらドラマを盛り上げた曲のすべて全部は入っていない。 すでにレビューアーの中で書かれている方もいますが、やはり私も「ホン・グァンホって誰?何者???」と感じてしまった。 とにかく初めて彼の歌声を聴いた時、彼の歌声だけは聞き流して聞けなかった。 鳥肌が思わず立ってしまうぐらい歌声に情感がこもっていて素晴らしい。 夏の寝苦しい夜に、このサントラを流しつつ床に入ると不思議と寝つきが良い。流すだけで良い感じ。 テンションが上がる曲もあるのに不思議。 ただし、「ピダム落ち」した方はご用心。ラストの壮絶なシーンのピダムを思って寝れないかも・・・? とにかく、ホン・グァンホの歌が1曲だけなのがかなり惜しい。もう少し他の歌も彼に歌って欲しかった。 ポール・ポッツの歌は不要かも?と思ってしまった。何故ならば、あまり感情が感じられずさらっと歌っているので物足りない。
歯が痛い、動物園に住むワニの「アリ」。歯医者さんが怖いので、ずいぶんがまんしていましたが、ついに一人で、町の歯医者さんに行くことになりました。でも、間違って乗ったバスで出会った「ぼうや」と仲良くなり、家まで遊びにいきましたが、やっぱりまた歯が痛くなってきて……。 歯が痛くて、しっぷしてもらったり、ぐったり寝込んだりしているアリ(わにの英語アリゲーターのアリですね)が、とてもかわいらしくて、泣いているのを見ると、おかしいとともに、可哀そうにもなってきます。軽妙なタッチのワニの挿絵が、このお話の展開の速さとおもしろさにぴったり。坊やが、自分のパパが歯医者さんであることを、言いそびれていることに、こちらはじらされます。 歯医者さんを好きな人は、大人でもあまりいないし、子どもならなおのこと。でも「ちえば」が生えたところだったり、虫歯の治療だって、今は痛くないことも多いのだから、どうしても歯医者さんに行かなくちゃならない子には、この本を読んであげて、アリみたいにがんばろうね、と励ましてあげたい。 原書は1965年発行、訳は今は亡き光吉夏弥さんですが、最近新装版として復活して、とてもうれしく思います。歯医者さんの待合室に置いてもおいても、話題になりそうですね。
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