「東洋医学では肥満も病気の一つ」 と以前通っていた鍼の先生が言っていました。 この本を読んでいると「肥満」はやっぱり「病気」なのかな、と思わされます。 耳にはからだ全体が反映されているそうで、 耳に鍼を打つとからだの機能が調整されていく。これによって からだが元ある状態に戻ろうとしていくことによって痩せようとするらしい。 人の回復力って病気を治すだけと思っていましたが、 肥満も病気なら、肥満を治そうとする力が働くのも納得できます。 また、病気の時には食事の改善が肝要ですが、 やはり肥満も同じく食事の改善が必要です。 その改善方法がとても丁寧に紹介されているところに好感が持てます。 ただ最新の栄養学とありますが、 多くは既に知られていることばかりでしたが。 この本は、勧誘も多々含まれていますが、自分でできる内容もかかれていますから、 じっくり体質から改善して健康的にやせようという人に読んでもらいたいと思います。
自分も8年以上うつ病という病名をつけられて精神科の薬をつづけてきたが、回復期に入ってからは、薬を飲むと気分は安定するが眠気が耐えられないほどになる、薬を減らせば眠気はなくなるが気分が落ち込む、というジレンマに陥り、なんとかこの悪循環から抜け出せないものかと模索していた。そんなとき柏崎良子医師の本で機能性低血統症という疾病を知り、自分の真の病気はこれではないかと思いあたり、自分なりに食事を変え、栄養療法に取り組んでみている。
実際に栄養療法で病気を改善された先達の経験を語ってくれるこの本は、そんな私に希望と励ましを与えてくれる。経験談はどれも飾り立てた美談ではなく、その人の真実を、完治していならいないなりに、また一般には恥ずかしくて言いにくいことまで隠さず真摯に語られていて、とても親近感をもてたし、それなら自分もこの治療法で改善する可能性があるのではないかという希望を強く持つことができた。
何年後かには、この続編の刊行を期待します。
長年、低血糖症の治療を続けていらっしゃる先生の本です。
私は低血糖症についての知識が欲しくて、 色々調べたり本を読んでりしてみたのですが、 「砂糖は害だ!」とか「糖尿病の反対版です」とか 「病院では病気としてみとめてもらえないから 一般病院では治療が出来ない」 といった感じの話ばかりで、 とにかく少しでも改善したいとか、 何故そうなるのか、少しでも防ぐにはどうすればいいのか、 という肝心の部分になかなかたどり着けずにいました。
この本は、 低血糖症のメカニズムについて、 著者の先生の考え方も踏まえて 詳しく(わかりやすく)書かれている本だと思います。 低血糖症に理解の無い家族などにも説得力があるかもしれません。 何より、治療のために自分で出来ることを 具体的に書いて下さってるのが私にはとても良かったです。
私は精神疾患の顕著な症状は無いので、 そちらのケアばかりの内容だったらどうしようかと 買うのをかなり躊躇していたのですが、 買ってよかったです。
惜しむべくはグラフや表が解像度足らずでにじんでいたり、 字間や余白などがきちんとされていないところでしょうか。 悪く言うと、素人くさいというか。 自費出版でかつて本を出されていたとのことですから、 それを流用されたのかなと思いました。 ですが、内容はとても濃いように感じましたし、大満足です。
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