「スピーシーズ~種の起源~」を見て続編を買おうと思った人(私のように)にはお勧めできません。ナターシャ・ヘンストリッジ演じる美しきエイリアンというのがこの映画の柱なのに、彼女の魅力が一切見られません。第1作が受けたのは、恐ろしいエイリアンが美しい人間の女性の形をしていて、男達を手玉に取りながら、性交をして純粋に子孫を残そうとするところであり、100%の悪役に仕立てていなかったためです。しかもその冷たい美しさを演じるナターシャは本当にはまり役でした。 ところが本作は、その彼女をスクリーンにただ登場させているだけ。SFXにこだわろうと思ったのでしょうか。とにかく失敗作だと思います。
前作の冒頭で保存されていたDNAを注入されていたもう一つの卵子。そこから「イブ」と呼ばれるもう一人のエイリアンが誕生。 施設では隔離して育てられていた。前回の失敗を反省して、男性は完全に遠ざけて女性スタッフばかりで構成。 前作で集められた追跡チームの女性科学者が責任者だった。
それとは別に米国は人類初の火星有人探査衛星を派遣。史上初めて人類が火星に降り立った。 だが、地球に戻った3人のパイロットは体調を崩し、身体に異変が現れ始める・・・・。 実は火星には数十億年前からマゼラン星雲から飛来した生命体が生息していたのだった。 その生命体は火星の低温の中でその活動を停止させていたのだが、パイロットたちが採取した火星の土に含まれていたものが ロケット内で気温が上がったことで覚醒。パイロットの胎内に寄生して地球に侵入。
かくて始まる残劇。エイリアンが寄生したパイロット・パトリックは次々と女性と交わり子供を生ませていくのだった。 その究極の目的は「同じエイリアン同士の交配」すなわち、「イブとの交わり」であった。
犠牲者の数自体は前作以上ですが、アクションシーンはむしろ減りました。 前作から用心棒の男も要請を受けて再登場しますが、超能力のある男性は未登場です。
エイリアン「イブ」の妖艶なヌードシーンはラスト近くで僅かに見れるのみですが、インパクトありますね。 高慢な態度の将軍はエイリアンに殺されるパターンかと思っていたものの、それはなし。 次回作へのお預けですか???
私のお気に入りは1曲目と6曲目。1曲目の「トゥ・ビー・フリー」という曲はかわいい曲です。6曲目「レッツ・ゴー・アウト・トゥナイト」は聞いていて落ち着く曲。主人公の女の子がタクシーから夜の景色を眺めているシーンで使われているので、夜のドライブに聞くといい感じ。他の曲は1,6曲目と変わって、ちょっとうるさい感じ。だから星3つ。
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