タイトルで興味をそそられ一気に全巻読破。
タイトルと最初の数ページではグロい話かなと思ったんだけれど、人と人のふれあいの大切さを描くヒューマンドラマですね。
おもくなりがちなテーマを個性的なキャラクターでさらっと表現されてます。
徐々に死刑囚042が人間らしさを取り戻していくのが可愛い。
設定は無理があるところがいっぱいだけど、軽くさと一気に読めます。最後はウルッときました
ますます狭まる包囲網。なかでも恐いのが、ベテランの保坂サン。彼がいちばん主人公たちに近いところに迫っています。そんな彼に今回、「影のアドバイザー」(とりあえずこう表現します)として前回犠牲者になったあの人が登場します。余談ですが彼女、本作中では追う側の立場でしたが、主人公の側のいつきに近い魂の持ち主だったので、もし真実を知ったらどんな反応を示すのか興味があったのですが、残念なことでした。
さて、本作も終わりが近づいてきたようです。それは、この巻の半ば過ぎに書かれていた
「○○(一応、伏せます)の足音がした」
から推測できます。
また、今回初めて主人公の「仕事」の相棒である久住の背景(出自)が少し語られます。彼について少し理解出来た気がしました。
本編には関係ありませんが、作画に微かな変化が見られます。また、巻末のSPECIAL THANKSのページに描かれる登場人物たちの服装が黒のスーツ・ドレスではありません。これも何か意味ありげです。
まだまだ楽しみな作品です。
今巻の帯に「破滅の時は近い・・・。悪夢の第9巻。」 と書かれています。
主人公たちに迫る勢力の一人がついに主人公たち犯人グループの正体を知ります。また、新たに主人公たちを「始末」しようとする謎のグループが登場しますが、彼らの正体はまだ判りません。
みどころとしては他に主人公たちの一派が身を寄せる潜伏先にいるある外国人の事情がリアルに描かれています。ここに身を寄せる主要登場人物のひとりである英(えい)の台詞を引用します。「これが現実。 人は生きていくために追いつめられたら何だってするさ。 やってはいけないことでも 程度の差はあっても そうしないと生きていけないなら」(一部、句点を追加しました)
帯の文言同様に暗い気持ちにされますが、冷静に現実を描いていると言えます。
さて、今巻のあとがきはわずか1ページ。・・何か、ここを読むと、もう終わりそうな雰囲気です。まぁ、ストーリー的にもそうですが。そのページのあとに描かれているのは、久住と伊藤ちゃん。この2人がここに描かれているということは・・・。
続きが早く読みたいです。
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