1番は札幌、2番は東京のサントリーホールでの2001年の録音です。 ショパンは、この曲を20歳の頃に作曲したそうです。 故郷を後にする気持ちが込められているとも。 ブーニンはソ連から西ドイツに亡命していますので、故郷を後にするショパンと通じるものもあったんでしょうか。 凄い演奏です。
1985年ショパン国際ピアノコンクール優勝者。 この作品は彼のコンクール優勝時の演奏に共通する面もある。 バリバリする演奏が特に素晴らしい。スピード感があって、若者としての良さがとても強く感じられる一枚です。 本当は彼の事はあまり好きではないんだけど、ピアニストとしては優れていることが良く判った。 しかし残念な所もある。 気持ちをこめて演奏しているのには彼の顔や動作を見れば判るのだか、ハッキリ言ってやりすぎ。 大袈裟なパフォーマンスとしか言いようがない。 演奏にも影響するほど。彼自身は気持ち良く弾いているが、聴いている方は全く逆の意見の人もいるハズ。 ショパンの晩年の名曲、幻想ポロネーズ。 終盤部の一番難しいところもテンポは良くない。 それまで、あまり得意でなかったショパンを演奏してコンクールで優勝してしまった彼。 大曲だとやはり粗が見えてしまうのだろうか? 彼のファンなら是非ともお勧めです。特徴が良く出ています。 しかし嫌いな人にはお勧め出来ません。 多分もっと嫌いになることでしょう。
発売当初、ショパンコンクール後に発売された時のCDを購入しています。
当時、「ブーニン・シンドローム」といわれるほど、クラシック界始まって以来といっていいほどの大変な人気でした。
ショパン・コンクールの録画放送も見ましたが、テクニックはもちろん、ステージマナーや人を引きつける「魅せ方」も群を抜いていました。 同じ1985年の大会では、すばらしいピアニストがたくさん生まれ、小山美稚恵さんやジャン・マルク・ルイサダもファイナリストの中にいました。
現在のブーニンは、もちろん演奏技術は磨きがかかり、「巨匠」といっても過言でないほどだとは思いますが、 私はこのときの演奏が一番好きです!現在は、少し、守りに入っているような時も見受けます。 実際に、演奏会も何度か行き、生の演奏を聴きましたが、若いときの演奏のほうが、私は好きです。
若く、はつらつとして、勇気と向かっていく意気込みを感じるし、何より、コンクールの演奏を楽しんでいます。 ミスタッチはかなりありますが、そんなもの、誰も文句を言わせない、というような迫力があります。
ブーニンのCDはいくつか購入しましたが、これが一番好きで、未だに聞き続けています。
クラシックピアノがこんなに迫力あるのか!とクラシックには縁のなかった自分に衝撃を与えてくれたライヴ演奏。ブーニン現象に乗せられて聞いてみると、これまで聞いてきたクラシック演奏とははっきりと違う新鮮さに気づく。若さのエネルギーのかたまりと天性のデリカシーのあるタッチは早熟型でとても19歳とは思えない。英雄ポロネーズの迫力とバラードの繊細さが同居する貴重な記録。 予選段階からの演奏録音も含まれており、緊張感のない観客のざわつく雑音もコンクールライヴならでは。演奏も佳境にはいる中盤から観客も徐々に静まり、最後の英雄ポロネーズでは割れんばかりの拍手で幕を閉じる。
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