The Fragが素晴らしい。凄くパワーを与えてくれるし、神聖な気持ちにしてくれる。この曲をシングルにしないところが奥ゆかしい。
です。小田空小姐のチャイナ体験記は漫画が面白いと思っているので、本だとちょっと「理屈っぽく読みにくい」という感じがしていたのですが、これは漫画と文章がバランスよく入っていて、面白いし読みやすいです。ただ内容的には中国体験者または中国語学習者向けかな?と思われるような、ちょっと専門的な話が多いのも確かです。けれど私にとっては小田空小姐の著作の中では、ちょっと毛色の違う、独特の味わいの大切な一冊になっています。特に「ドイツ語で手は女性形」「ベンダン兄弟が中国で笑いものにされる理由」は、ケタケタと笑って読んでしまいました。
思ったより早めに新譜が出てやっぱりうれしい ただやはり、最近の小田和正についていえば 歌詞はどうしても単調な言葉がならんでしまい(もっともオフコース時代から 歌詞はちょっと弱かったけど)今回にても初めて聞く曲でも次に来る言葉がすぐに 想像できその通りに歌われる、という場面が多かったし 曲もオフコース以来35年聴き続けていると、部分部分であの曲とおんなじ進行だな なんて思うところも多い でも、いいんです。小田和正があの声でこのようなメロディを紡ぎ出していれば それでほっとして聞いてしまいます。 昔々アメリカのご婦人方は日々ビングクロスビーやフランクシナトラのレコードやラジオを 日常の家事をこなしている最中にBGMとして流して聞いていたそうですが そういう聞き方でいいんだと自分では思ってます。 そういう自分も今、このアルバムをIpodで聞きながら部屋で掃除機をかけています。 (余談ですが、数日前キャンディーズのスーちゃんが亡くなり、キャンディーズが「完全に終わって」しまい また自分の青春期の大切なものが消えてしまったような気分です。 小田氏と鈴木氏も簡単には克服できない確執があるのでしょうけれども もう自分ももう老いを意識する年になってきたので ぜひもう一度オフコースの姿を見てみたいと思っていますがなんとかならないのでしょうかね)
小田空という著者の本職であるコミックは一度も読んだことがない。しかし漫画家ってのはここまで観察眼がすごいのかと思うほど、この一冊は中国を見事に描き出している。私が実際の留学の際に、参考になった図書でもあるのだ。 しかし、漫画家すべてがここまでの著作を書けるものでもないだろうことは容易に想像できる。おそらくそこは小田空独特の洞察力、ギャグセンスそして優しさ、温かみに寄与すること大なのであろうことは察することができる。 値段に見合わない実に充実した内容で、彼女の中国体験がショートショートの形式でいろいろ盛り込まれている。以前彼女が留学体験を赤裸々につづったものもあったのだが、それとはまたまったく異なる形で記されているのが本書である。駅の構内、バスの中、使えない中国グッズの数々・・・描かれた小田の額に冷や汗を見るにつけ、その都度中国未経験者は小田にエールを送り、経験者は大きく頷くのである。 冷や汗を流すにつけ、なぜか好きになってしまう中国・・・小田はそのギャップ萌えを一番体現しているのかもしれない。
書店で華やかな色彩のカヴァーと、タイトルのユニークさに惹かれてすぐ購入しました。
かなり面白い空生姐の視点の中国本の何冊目かですが、この本の特徴は、初めてと言って良いほど(実は彼女の前著で既に香港の触りを描いています)香港をディープに(←この言葉は彼女にピッタリです!)描いていることです。彼女の広東語に対する戸惑い。特にパソコン入力法には目が点になっちゃいました。漢字って奥深い!手ごわい!侮れない!(これは是非ご自分でお確かめください。)恐るべしチャイナ・ホンコン!
もう一つのこの本の特徴で、歴史の流れをさりげなく、しかし真面目に描いてくれています。
例えば「幽霊が出る」の話で、現在の香港の地名と、日本軍占領下の地名を上げてくれ、歴史の重さを非常に考えさせられました。また2008年の北京オリンピックに向けて、家の立ち退き命令をされた女性の話など、新しい視点で描いてくれています。
何より「中国いかがですか」より、大幅にカラーページが増え、ますます艶やか?に、ますます濃く!中国と香港を楽しく紹介してくれる一冊です!
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