中学校の卒業式その他でよく歌われる「大地讃頌」ばかりが矢面に立つこの曲集ですが、カップリング扱いの「蔵王」「旅」こそが実はこのアルバムの真髄なんではないかと最近になって思うしだいです。 「土の歌」は言わずもがなの名曲なのですが、「大地讃頌」以外はあまりにも取り上げられる機会が少ない。それはやはりオケ版でないと本当の曲の魅力が伝わってこないというメリットでありデメリットがこの曲にあるということです。「モツレク」とか「第九」みたいなステージで語られるべき曲といってもいいでしょう。 で、のこる「蔵王」「旅」ですが、どちらも佐藤眞先生の芸風が見事に実を結んだ超名曲です。これらの組曲のうちどれかひとつでも歌ったり聴いたりして「いい曲だな」と感じることができる人が、合唱についてものをいうべきなんではないかと思います。 譜面は単純で、練習は退屈かもしれません。しかしその分奥は深いのです。 現在あまりにも多様化してしまった合唱界に、ぜひ遺さなければならないスタンダードではないでしょうか? ピアノ伴奏版の大地讃頌がききたいとかいうひとは、「ベスト合唱100」を購入ください。 そこでも「蔵王」「旅」のおいしいところが堪能できますんで。
落語を聞いたことがありますか?多くの人は「ない」と答えるかもしれません。一度これを聞いてみませんか。 やなぎやきょうたろう、という名前の人がこの落語を話しています。いわゆる「寄席」(よせ)というところでのライブのCDです。現代の言葉で、そして登場人物は若者だったりサラリーマンだったり、私たちの横にいるような人々が主人公です。 そういう人たちの行動に、いつの間にかくすっと笑ってしまいます。笑ってしまったら、今度はきっと「この落語家を見てみたい」と貴方は寄席へ足を運んでしまかも、です。
題名のとおりですが、室内のイベントなどに使うには十分な音量と使いやすさです。 他との比較という意味ではヤフオクなどで2000円くらいで売ってる安物との比較になってしまいますが。音質もメガホンのわりに良く。低音部の音割れがしにくく、聞き取りやすい感じがします。 デザインも良いですし、サイズや重さも問題なしです。 非常に気に入ってます
年明けからのドラマで一番楽しみにしていました。 とりすました高級住宅街で起きた殺人事件。 真実はどこにあるのか。 役者さんたちの熱演とモデルルームのようなインテリアも 見ていて楽しい。 次回はどうなるのかドキドキ。 つくせばつくすほど裏目に出る母。 悪気はないけれど、ウザイ。 反抗する娘をだまらせようとする鈴木京香の演技には背筋が凍りました。 いい奥さんを演じた石田ゆり子がノーブルで美しい。 夏木マリはとりわけ印象的。 しかし、振り返るとこんなに時間のかかる事件だったのかと疑問が起きます。 ただ自分勝手に逃げたのではないのかと。 つっこみたくなるのですが、ドラマのその後が気になります。 重い十字架を背負ってしまった人々。 隠した凶器。 気になれば、このドラマは成功なんでしょう。 星は甘めですが、惹きつける力があったので4です。
追記:原作を読みました。 原作を上手く膨らませ、それぞれの人物を描き込んでいたのに驚きました。 むしろドラマの中の人物やシチュエーションに共感できます。 脚本がよかった。 8回完結くらいにまとめられたらもっとおもしろかったかも。。。
これまでの多くのドビュッシーの演奏が、ガラスケースにきれいに収められた昆虫の標本とすると、田中希代子さんのドビュッシーは、生きて、跳ねて、飛んで、ぴくぴく動いて、たくましく走り回っている野生の(自然の中の)虫たちだ。正直、ドビュッシーは長年私にとって全然重要でない音楽家だったが、彼が志した音程(音階)革命の激しい意思が、やっと伝わってきた。田中さんのピアノの音は、何をどう弾いても、強く、美しい。頭脳明晰で、意思堅固で、からっとしてて、明るい性格の方だったと感じる。
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