江原モーツァルトさ~くんのサクサク動画評論

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ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~ コンプリートDVD-BOX(限定生産) 最高におもしろいです。リアルタイムでは最後まで見ていなかったのでDVDになってよかった。今見てもほかのアニメにはない良さがあり負けていません。そして特にドラクエのゲーム感に近い作りになっていると思います。まるでアニメを見ながらRPGをやっているかのようなワクワク感があり当時の良いアニメのものが出ていると思いました。何度見ても飽きないおもしろい作品です。
リスペクト 私は吉村和敏さんのファンで、次々と買いたくなります。白黒であるのが残念。カラーでも見たかったです。
ギリシア悲劇〈2〉ソポクレス (ちくま文庫) ペロポネソス戦争で没落しつつあるギリシア・アテナイに生きたソポクレス。彼は多作であり、生涯に123の劇を制作し、うち90余りについては断片またはタイトルが伝わっているが、そのうち完全な形で現存するのは七編にすぎない。本書はオイディプス王の悲劇に題材を取った「オイディプス王」、「アンティゴネ」、「コロノスのオイディプス」をはじめ、トロイア戦争に関連した「アイアス」、「ピロクテテス」など現存する七編すべてを収録。

全七編を通して一貫しているテーマは、名誉の大切さと運命の過酷さで、当時のギリシア人の世界観や哲学が色濃く反映されているように思います。とはいえ、名誉を守ろうと戦う人の姿、運命に翻弄される人の姿は、時代を超えて心を打つものであり、そうした問題に真っ向から取り組んでいるソポクレスの作品は、まさに古典と言えます。

名誉とそれにまつわる仇討ちについては、ソポクレスの多くの劇を通してのテーマとなっていますが、特に勇者の死体を埋葬する・しないの形で問題提起されるケースが多いようです。つまり勝った側に、敗者への配慮を求めているわけです。そして「アイアス」が良い例ですが、驕る人間に対しては、ギリシアの神々が天罰を下します。驕ることの愚かさを描き、警鐘を鳴らしていると言えそうです。そうした倫理観は現代に通ずる重要な哲学で、今なお意義を失っていないのではないでしょうか。

また「オイディプス王」で顕著ですが、特に運命の過酷さを描くにおいて、ソポクレスは、本人に原因があるわけではないのに、過去の呪いから事件に巻!き込まれ、悲劇的な結末を迎えてしまう人々の、どうにもならない苦悩を謳いあげており、その圧倒的な悲劇性は類を見ません。未だに読み継がれているゆえんでしょう。


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