MAMALAID RAG
一聴して「大瀧詠一!?」と思った方も多いのではないかと思いますが、まさしくはっぴいえんどの完成度をそのまま(とは言い過ぎかもしれないが)21世紀に持ってきたらこうなりました、的な必聴作品です。
おそらく目指すところはサニーデイサービス・曽我部恵一さんと同じ方向なのではないかと思われますが、曽我部さんがよりメロウな雰囲気で攻めてきている今、ポップに攻めるならママレイドラグを聴いておいて損はないでしょう。
ただ、あまりにも出来すぎた1stなので、2ndでもこの完成度が保てるのかどうかはちょっと不安です。
一発屋でないことをひたすら祈るのみですね。
LIVING
音だけを聴いていると、それはそれは幸福感あふれるアルバム。晴れた休日にお出かけすると、どこからともなく焼きたてのベーグルの香りがして、かわいい彼女とウィンドウショッピングしたり、風の吹き抜ける公園を散歩する、そんな感じ。だが、歌詞をちゃんと読むとそれはもう戻らない切ない恋のお話だったりする。戻らない恋の思い出は美しいものだものね。
透明感のある声と都会的なサウンドで、聴いてるこちらは、切なく美しい恋の記憶があるなしにかかわらず(笑)幸福感で満たされる、そんなアルバム。