処女の泉 [DVD]
映像良し。俳優良し。緊張感あり。
清冽な映像美の中に、突然現れる衝撃的な強姦シーン。
白黒なのに芸術的なのに、あまりの生々しさに初めて見た当時、とてもうろたえた覚えがあります。
クリスチャンではない日本人には、今ひとつ実感としてわからないことがあるのだろうけれど、それを抜きにしても、映画芸術が到達しうる最高峰だと思います。
白黒なのに、ではないですね。白黒だからこそ光と影のコントラストが生きて、見る側に説得力をもって迫ってくるのでしょう。カラー作品からの後追い体験なので、リアルタイムの時代状況はよく知りませんが、ベルイマン作品の中では、わりとわかりやすいほうで最も重要な作品だと思います。必見。
ドヴォルザーク:スターバト・マーテル
スターバト・マーテルは修道士が作った詩に曲を付けたもの。ペルコレージの作品が有名ですが、ドヴォルザークのこの曲は合唱部分が多く教会音楽の良さを感じさせてくれます。演奏がまた、なかなか素晴らしい。やはり、ヨーロッパの音楽文化は、キリスト教の教会音楽とは切り離せないもので、年中行事の一つとしてこの曲は演奏されているものと思われます。歌いこまれたヨーロッパの教会音楽の優れた演奏と思います。
処女☆伝説―オール・アバウト辛酸なめ子 (洋泉社MOOK)
めちゃめちゃ面白いです。
最初の辛酸さんの生い立ちから読みごたえあります。
中高一環お嬢様学校で培われた独特の視点や文章力、才能・・。
でも運のよさが感じられました。
(年表の下の世間の出来事に、サーヤの学習院入学等
サーヤの動向が全部織り込まれているのもツボでした)
サーヤをソウルメイトとして尊敬してやまないそうですが
宮内庁からクレームが来なかったんだろうかと心配になったほど
やばい漫画がありましたが・・。(千年王国にも)
確かにサーヤのビジュアルやファッションセンスや
おっとりした佇まいは辛酸さんに通じるものがあります。
真のセレブ生活(雅子様の生い立ち等)への憧れが本当に強い方なのが
垣間見れました・・。
小物で自分を卑下しているようで、随所に見られる上昇志向
(ビジュアルも前面に出したがるし)も感じられて不思議な方で
興味深いです。
ほんとすごく面白かった。
でも大久保ニューさん達との座談会は、面白いんだけど
ただの普通の座談会で、なめ子色が薄れているのがちょっと・・と
思いました。
山田美保子さんとかの芸能人批評はヒガミ度全開で嫌いだったんですが
辛酸さんは言葉の選び方も的確で独特で
独特の視点から書かれていてほんと面白いです。
コラム等面白いと思われた方は買って損はない!と思います。
グレゴリアン・チャント・ベスト
以前、「オーラの泉」というテレビ番組で、オダギリジョーがゲストの際、美輪さんが、瞑想するのに、こういう音楽を聴くといいと言っていたので、さっそく調べて購入しました。
とても心あらわれる、なにか、聴いていてあたたかい気持ちになるので、家にいるときはいつも聴いています。
男声で、とても落ち着いた曲ばかりです。