殺戮にいたる病 (講談社文庫)
高評価の皆さんのコメントと同じく、最後で度肝を抜かれる作品です。
ただ、殺人…と言うか、その後の遺体損壊の描写がかなり詳細でドギツイので、
スプラッタ系やグロい話が苦手な方には絶対にオススメ出来ません。
あと、何か食べながらとか、食事の前後も止めた方がいいと思います(汗)
皆さんが既に語ってくださっているので、その他細かい事は省略しますが…
この作品を読んだ方は、絶対に人にラストを話してはいけません(笑)
実は読んだのは大分昔なんですが、また読み返してみたくなりました。
ただ、この作品を読んでから、岡村孝子さんのあの歌が凄〜く
怖くなっちゃいました(^^;) もう普通の感覚じゃ聴けないなぁ…。
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
昨日読み始めたばかりなのですが、続きが気になってしまい、徹夜してしまいました。
姑獲鳥の夏の中では、登場人物がそれぞれとても魅力的で、そして狂気的です。果たして、狂っているのは誰なのか?自分でも境界がわからなくなり、鳥肌がたちました。
この物語に出来る陰陽師は非常に広い世界観を自分の中に構築しているように思われます。彼のアウトプットする言葉一つ一つがこの世で絶対の真理のように感じられます。この作品を読み終わった瞬間、自分がこれまで抱いてきた既成概念が全て崩壊したような爽快感を味わいました。
また、この物語の中に登場するある男性は、自分の生きる目的を「子孫を残すこと」としています。それでは、何故人間は泣いたり、喜んだり、憎んだりするのでしょう。何故人は生きるのか、その答えを考えさせる作品です。
ヘアピン・サーカス [DVD]
映画後半を占める、夜のカーチェイスシーンは本当に見事な撮影だと思います。
点滅し、流れるライトの群れに、菊池雅章さんのクールなエレピが見事にフィット。
こんなに映像と音楽がピッタリしてカッコ良いのは、他にウォルター・ヒルの「ウォリアーズ」くらいでしょうか。
サントラも愛聴しております。
3・11の未来――日本・SF・創造力
3・11の後、テレビで執拗に流された様々な悲惨な映像、炎に沈む気仙沼市、警報に続く津波、福島原発の水蒸気爆発、これらにデジャヴュを感じたSF魂の持ち主は少なくないはず。『ゴジラ』『火の鳥・未来編』、そして、『日本沈没』『復活の日』。僕等は最悪なシチュエーションを既に知っている。もしかしたら、それを乗り越える希望の原理も既に知っているかもしれない。小松左京、日本SFを愛する人すべてに。