海が愛したボニー・ブランシェ -あなたを想う不思議の海域- (B's-LOG文庫)
エランジールから脱出し、とある島で傷を癒していたファドやディアス海賊団の面々。仲睦まじく過ごすファドとボニーをみつめるリロイでしたが・・・。
前巻最後の方、彼の、ファドやボニーに対する態度になんとなく不穏な翳りが見え始めていたのですが、14歳の彼は二人にそれぞれ複雑な想いを抱いていたようです。
そんな三人が、他の乗員を降ろしたままのメレアグリナ号ごと不思議な力によって、難破した船やらその残骸が集まって出来た『島』に引き寄せられて出られなくなる。そこには先に流されてきていた人々がいたのだけれど、あの時海に消えたあいつがラノベらしく助かっていた(笑)。
まあ、彼がこんな風に回収されてくるとは思ってなかった(もっと本筋に絡んでくるかと)けれど、彼なりに乗り越え幸せを掴むようなので後味は悪くないです。
そしてとにかくリロイが思春期です。恋心と、そこから見えて来た「男の完成形」ファドの等身大の姿に、葛藤しながら成長していく。とある力によってつかの間「大人」の姿を得たリロイが悟ったものは。
けれど、前巻でもよく理解できてなかったせいか、ファドの悩み?は正直今回もピンときませんでした。ジュディスに言われて引きずってるらしい「ロランの乙女」たるボニーと刹那に生きる海賊の自分との幸せ。・・・一応、リロイに言われるまでもなく、吹っ切ってるんですよね?。
ボニーにしてもロランの乙女の力について、晴天の霹靂的にその事実に気づかされるのも唐突な感じがしたのだけれど、まさか最後にファドの出生方面に話が転んでいくとは・・・。
ハリウッド的スペクタクル風の超人的生命力ともども、いろいろ驚く展開でした。
へんないきもの
多くの読者のコメントに「イラストが白黒で残念」とありますが、ぜひインターネットで検索してみてください。ヤマトメリベやクマムシの動画を見つけた時は本当に感動しました。本とインターネットを混ぜて活用すると、今までにない面白い世界が広がりますよ。そんな楽しみ方を開拓してくれた本です。白黒のイラストでよかったです。
ふしぎの海のナディア オリジナル・サウンドトラック(Forever NADIA)
ふしぎの海のナディアは私が小学生低学年のときに放送していたものです。
話の内容もかなり良いですが、音楽もそれに劣らないすばらしい出来です。
特に最後のネオアトランティスとの戦いを盛り上げてくれたDisc3の
「万能戦艦N・ノーチラス号、バベルの光、起死回生、ネオ皇帝、ナディアの覚醒、故郷へ…」はとても良いです。
最後の「故郷へ・・・」を聴くと音楽ってすばらしいと実感できます。
このCDはリマスターが施されており、さらに高音質に仕上がっています。
ふしぎの海のナディアを見て感動された方はぜひ一度聴いてみてください。
ふしぎの海のナディア DVD-BOX II
汝は冒険者か?
超科学を武器に人類を支配せんとするネオ・アトランティス。ブルーウォーターの秘密とは。わがまま、強情なヒロインナディア嬢。親の顔が見てみたい。エレクトラの裏切り、ネモの秘密。復讐の船ノーチラス号。みどころ満載のシリーズです。後日談のCDも是非お聞き下さい。頑固、意地悪、好き嫌いと書いてナディアと読む。がんばれジャン。戦えキング。発売はキングレコードです。
余談ですが、先日ラジオを聴いていたら「エレクトラ・コンプレックス」という言葉を聴きました。女性の父性に対する思慕という意味なのだそうです。パパヤパヤパヤ♪わたしはわたしは、エッレクトラ〜、エッレクトラ〜なんて唄ったらこわーい副長さまにけたぐられそうですね。