当時は決して明るい時代ではなかったはずですが、
このCDの音楽は、時代の優しい側面を映し出しています。
音源としては天地真理や浅田美代子、郷ひろみなど、
今までに何度もCD化されたものも多いのですが、
ひとりごと(西真澄)、わたし(谷口世津)、短篇小説(桂木文)など
発売はされたけれど、廃盤になったままのものや
23才(風吹ジュン)、ひとりだち(白鳥哲)、春・夏・秋・冬(後藤明)
など、知る人ぞ知るという曲まで収められていて嬉しい限りです。
意図的にメジャーコードを使った新人の曲も
逆に意図的にマイナーコードでくらい時代をイメージした
「昭和枯れすすき」「北へ帰ろう」のような曲も
ともに良いバランスで並んでいます。
「茜さんのお弁当」までの時代でCDが終わっているのもいいと思いました。
(とんねるずが出演した「時間ですよたび」などまで入っていたら
逆にマイナスになってしたと思います)