主人公の活躍と、死の床での様々な思いを、時系列を複雑に絡めながら描く作品。とは言っても、「実験的」に時系列を錯綜させているのではなく、きちんとストーリーを全面に押し出して制作されている。
主に描かれるのは舞台演出のシーン。この場面は例えば「コーラスライン」のように楽しむことができる。また挿入的に語られるのは映画監督を行うシーン。ここでは「ディレクションとは何か」、「映画の編集とは何か」という側面から楽しむことができる。
やや「怖い」作品ではあるのだが、ぜひとも見て欲しい作品だ。