
ナイルのうた
もう15年近く前になるだろうか。鎌倉・光明寺でハムザ・エルディーンのコンサートを聴いた。ウード、或いはタールという楽器を手に語るようにナイルの歌を歌う白装束の老人こそ、ハムザ・エルディーンだった。彼は、もう今はダムの底に沈んでしまったと言う自分の故郷の歌を歌い続ける。このCDにはそのコンサートで演奏された曲がいくつも収められている。目を閉じて聴くと、今でもあの時の光景が浮かんでくる。頑ななまでに自分の音を追及した白装束の老人の姿が。
北ドイツ―中世ハンザ都市物語 (旅名人ブックス)
北ドイツに焦点を当てた和書はなかなかない中で、本書はなかなか興味深い。
