壮大さと悲壮感を兼ね備えたバリー・グレイの美しい音楽、デレク・メディングスの脂ののりきったミニチュア特撮、後にUFOへ流用される数々のプロップと出演陣、英国作品らしい少々暗めのストーリー展開など、オープニングからエンディングまでアンダーソン・ファンの目は釘づけでしょう。
ユニバーサル映画の地球のオープニングに被さるバリー・グレイの音楽に胸騒ぎを覚え、夜景に映えるユーロセクのエントランスのミニチュアで狂喜乱舞し、ロケット発射やラストのセンター大爆発に興奮し、エンディングの物悲しさに涙する。
主役のロス大佐にはテレビ・シリーズ「インベーダー」でお馴染みの米国人俳優ロイ・シネスを起用。国内テレビ初放映よりアテレコを「インベーダー」と同じ“山さん”こと露口 茂氏が熱演!
現在でも米国では手頃な価格のVHSでで即購入できる本作品も、日本国内ではなぜか冷遇されています。
昨今、世界はじめ国内でも作品のDVD化などまたまたアンダーソン・ブームが巡ってきたようですが、この作品も注目してはくれないでしょうか。
できれば国内版DVDで1971年日曜洋画劇場放映時の吹替えチャンネルも搭載して発売して欲しいものです。