コメント フォゾンは移植例が少ないレアものです。私は個人的にはディグダグが思い入れがあります。有名なミスタードリラーの原型です。業務用よりこちらのほうが難しい気がします。
バンマスのジェフはやはりインストオンリーの楽曲では(2)、現在のスムーズジャズのプロトタイプとでも言えそうなマテリアルを披露。今から24年前の録音ですのでさすがにシンセはアナログメイン。
80年代頭ですでにスムーズジャズ的なアプローチを開始していたのはすごいのだけれど、『楽曲のパターンがマンネリ化していた』こともこれまた事実。シンセで『跳ねるリズムを刻み、かつ本来ボーカリストが歌うラインをなぞる手法』も手あかがつきすぎで新鮮みが薄れていた時期=フュージョンが衰退してるという時期=。
特にどうのこうのはないのですが、『ディスコリズム』『ファンキーなシンセプレー』『マイルドでレイドバックしたサウンド』『ボーカルが入ったR&B』を許せる心の広いかたに合うかも。ずばりいえば『テレビの天気予報の番組のバックに流す』のに最適かも。自分の生活を乱さない安全な音楽が必要な人にも合うかもしれない。このアルバムだけで判断すればケニーGには残念ながら才能がないと思われ(テクはあるよ)。トータルでこれだという楽曲が散見できず残念。
(5点)