勝手にしやがれ [DVD]
ヌーヴェル・ヴァーグとは、1950年代末期にフランスで起こった「新しい波」という意味の、青年監督たちによる革新運動を指す。彼らは批評家という立場から映画を捉え、スタジオでの本格的な修行なしに革命的な映画を世に送り出した。映画製作に関しては、彼らはいわば素人だった。しかし、その「素人」が映画界にもたらしたものは当時の玄人以上のものである。彼らは野外撮影を本格導入し、既成撮影術を根本から変えた。 そんな中に登場するのが、『大人は判ってくれない』のフランソワ・トリュフォーやジャン=リュック・ゴダールである。ゴダールは本作で数々の挑戦をする。突然(半意図的に)カットを飛ばす「ジャンプ・カット」の技術やエキストラを使わない野外撮影は、顕著な例だろう。
しかし、本作の醍醐味は新しい技術にあるのではない。何と言っても、それは哲学的でハイセンスな科白・仕草だろう。男だったらベルモンド(ミシェル)のタバコの吸い方や口を拭う仕草に、憧れを感じずにはいられない。そして次の科白には誰もが舌を巻くのではないか。
(空港でのシーン)「パトリシア(ジーン・セバーグ):人生最大の野望は??」「作家:不老不死になって死ぬこと。」
全てはゴダールの腕なのだろう。フランスのみならず世界を席巻したこの名作こそは観るべきである。
歌姫~BEST女性ヴォーカリスト~
徳永英明が火を付けたと言われているカヴァー・ブーム。ここ数年、徳永の他にも岩崎宏美、布施明、杏里、高橋真梨子、中森明菜など実力派シンガー達が頻繁にカヴァー・アルバムを発表しているが、この「歌姫〜BEST女性ヴォーカリスト」には、そこで取り上げられる確率が高い名曲のオリジナル(モトウタ)がほとんど入っている。“総集編”というキャッチコピーの通り、1曲も無駄がないのが凄い。
ホームベーカリーBook―おうちで焼きたてパン (マイライフシリーズ 694 特集版)
「簡単に色々な生地のパンを作る」というコンセプトがはっきりしていてとてもよかったです。「近所のスーパー+たまにデパート」の範囲で買える材料で、目先の変わったパンが作れます。
最近のホームベーカリー本をいくつか見ましたが、この本は、付属の型で最後までできるパンのレシピの割合が、かなり多いと思います。サンドイッチやケーキは無くてもいいので、パンのレシピがほしかった私にはぴったりでした。ライ麦とドライフルーツ入りやフランスパンも美味しくできました。次は何を作ろうかいつも楽しみで、朝ごはんが毎日楽しくなりました。