ヌーヴェル・ヴァーグとは、1950年代末期にフランスで起こった「新しい波」という意味の、青年監督たちによる革新運動を指す。彼らは批評家という立場から映画を捉え、スタジオでの本格的な修行なしに革命的な映画を世に送り出した。映画製作に関しては、彼らはいわば素人だった。しかし、その「素人」が映画界にもたらしたものは当時の玄人以上のものである。彼らは野外撮影を本格導入し、既成撮影術を根本から変えた。 そんな中に登場するのが、『大人は判ってくれない』のフランソワ・トリュフォーやジャン=リュック・ゴダールである。ゴダールは本作で数々の挑戦をする。突然(半意図的に)カットを飛ばす「ジャンプ・カット」の技術やエキストラを使わない野外撮影は、顕著な例だろう。
しかし、本作の醍醐味は新しい技術にあるのではない。何と言っても、それは哲学的でハイセンスな科白・仕草だろう。男だったらベルモンド(ミシェル)のタバコの吸い方や口を拭う仕草に、憧れを感じずにはいられない。そして次の科白には誰もが舌を巻くのではないか。
(空港でのシーン)「パトリシア(ジーン・セバーグ):人生最大の野望は??」「作家:不老不死になって死ぬこと。」
全てはゴダールの腕なのだろう。フランスのみならず世界を席巻したこの名作こそは観るべきである。
クラブ・ジャズ・ディグス・ルパン三世
sunaga tatsuo 監修
ルパンコンピレーション
EGO-WRAPPIN ルパン三世・愛のテーマ
哀愁漂うエゴ姉さんに感涙です
The Five Corners Quintet ルパン三世のテーマ
バップ仕上げ
勝手にしやがれ【字幕版】 [VHS]
久しぶりに見ました。ですが今見ても全然古さを感じさせないところがすごいですね。それどころか見るたびに新しい発見があります。ごく単純なストーリーの底に普遍的なものが流れているからなのでしょう。この映画に代表されるような常軌を逸するほどのやさしさを持った男はフランス映画によく出てきますが、悲しいことに女にとってはそのやさしさが疎ましくなるときがあるのですよね。しかしこの男はほかの誰もが出来なかったことをやってのけました。それが「不老不死で死ぬ」ことだったのです。それはまさにこの映画が長年見つづけられているということで証明しています。