ロドリーゴ(アランフェス協奏曲の)の名作、『3つのスペイン風小品』。この3曲をまとめて収録されるまでには80年代まで待たねばならなかった。
ブリーム、フェルナンデス、イエペス、バルエコらが同年代に収録。結果、最もメリハリが効き且つ、粋に演奏したのは、福田氏だと思う。
サパテアードのこの演奏は、思い切ったハード・タッチの音色そして、たった1ケ所のあの間(ま)。この1曲が、新しいギターの時代を創世したといっても言いすぎではないだろう。
これは、彼の2作目。グラナドスの『詩的ワルツ集』全曲ギター録音は、世界初であった。カステルヌオーヴォ・テデスコ(長い苗字!)の『ボッケリーニ讃』もすばらしい表現力で 思わず溜め息が出る。