ザ・シェークスピア―全戯曲(全原文+全訳)全一冊
すごい本である。まず、個人がシェークスピアを全訳するというのは大変なことだと思う。それが一冊の本としてまとまっている。しかも、全作原文付きである。一冊になっているが故に、ぎっしりつまり過ぎて読むのに疲れるが、この本の使いかたとしては、まず、他の方の訳を読んで気になったところを坪内訳でも読んで、同じページ内にある原文で確認するというのがいいと思う。
とにかく資料的価値が大である。
よみがえる自作朗読の世界~北原白秋、与謝野晶子、堀口大學ほか~
むかし(30年くらい前だったか)、レコード時代にコロムビアより、ほぼ同じ布陣で2枚組朗読復刻がでたことがありました。与謝野晶子のほとんど巫女さんのような神がかった朗読の迫力や、白秋の独特の間合いの取り方、斎藤茂吉の、東北なまりの訥々とした朗読、萩原朔太郎の鬼気迫る声・・・など、そのときにはじめて聞き、98年CD化されたときは本当に嬉しかったです。

