子供にとって、ゲームが非日常を味わうための重要な手段だった昔。音楽、ムードなど、“ファンタジー”の基礎、原光景という人がいるかも知れない。少なくとも、自分はそう。カイとギル二人の名前、本格ファンタジーの魅力的な香り・・。本当に、忘れられない。
「あの頃のゲームって本当、難しかったよなー」といいつつ、暇にまかせてやっていきたい宝物のような作品。
グラフィックは、今のゲームに慣れた目で見れば、大したことはないかも。でも、この何ともいえない世界の味わい。明るく、伸びやかで、晴れやかなダンジョン。昔の本格的RPGの香りを感じさせる、魔法の数々。これらを眺めているだけで、「自分のファンタジーの原点はここにあるんだなー」と、しみじみ思います。原点は、人それぞれ違う。私は、この素朴な作品が原点で本当に良かった。
シリーズのファンのみならず、昔のゲーム好きな人も、一度やってみてはいかが。自分も、今のゲーム・映画では得られない何かを求めながら、折に触れてやって行きたいと思います。