ベテラン刑事のサマセットは1週間後に退職を控えていた。ある日無理やり食い続けさせられ、胃袋が破裂して死亡した肥満男の死体が発見され、現場には"Gluttony(大食)"の文字が残される、という猟奇的事件が起き、サマセットは捜査に乗り出すことに。そんな彼の相棒に任命されたのは新人のミルズ。冷静沈着なサマセットと血気盛んなミルズは捜査を進めるが、第2の事件が起きる。腹の肉を切り取られた弁護士の死体が発見され、現場には"Greed(強欲)"の文字が残されていた。サマセットは犯人がキリスト教の戒めの"7つの大罪"を踏まえて殺人を犯していると推理し、残る5つの連続殺人事件を防ごうと捜査を強化するが、犯人は警察の捜査をあざ笑うかのように連続殺人を続ける。・・・
この作品は、本当に怖い! まず淡々と降り続ける雨に不吉なものを暗示させ、じわじわと恐怖心を募らせるあたりは上手いです。
この映画で考えされられたことは、人間はあまりにも罪深いということ。7つの大罪は、だれも私たちの日常生活にありうることだけに、この犯罪は私たちにも起こりうるかもしれない、と思ってしまう。それが「セブン」の怖さだと思います。
セブン [DVD]
何度も観ていますが、やはり素晴らしい。
丁寧に映画を作ってある感じが漂ってきます。
バッドエンディングなんですが、やはり上質の芸術作品を観たと言い切れますね。
降りしきる雨と、ラストシーン…
監督に感謝。