ルンバホイホイとしてのエレファントスツール柳宗理モバイル

柳宗理ステンレスケトルつや消し 311130 なんの変哲もないやかんなのにただ置いてあるだけで何気なく様になるのはさすがです。
もちろん使い勝手もきちんと計算されていて口は大きく洗いやすく、底が広いのですぐにお湯が沸きます。
取っ手がしっかり自立するので火にかけているあいだも熱くなりません。
ステンレスなので、アルミ製のものに比べるとしっかりしている分幾分重く感じますが
取っ手のデザインが手になじむので注ぐときにそれほど苦にはなりません。
でもドリップに使うのはちょっと手首が辛いです。
少量で沸かしたり、沸かしたてで注ぐ時に熱くなった口のあたりでお湯がはじけて飛び散り少し危ないです。
ただのやかんにここまでお金も出す必要ないのかもしれませんが、普段使いでいつもキッチンにおいておくものだからこそ
見た目と機能にこだわった調理器具を選ぶのもいいと思いますし、良いものはやはり大切に使いたくなります。
つや消しのせいか油はねが付くとまだらになって目立つのでなるべく炒め物などの時は側には置かない事や
きれいな見た目を保つ為にこまめに洗うのが大事だと思います。

柳宗理ステンレストング穴あき春雨をゆで、保存用に小分けする時（ほぼ毎週）に主に使っています。
しっかりと挟むことができ、穴が水切りの役目もしてくれるようなので便利です。
艶消し素材で指紋や水が乾いた跡が目立たない点もかなりポイント高いです。
満点にしなかった理由は重さ。
この重さは安定感でもあるのですが、手が小さい自分には少々重量オーバーだったかもしれません・・・
お初の柳宗理製品ですが、無駄のない・うつくしく機能的なデザインが気に入りました。
料理はあまりしませんが、繰り返し使うアイテムは柳宗理に買い替えようと思っています。

Fennica style book―北欧から民芸へ、フェニカが提案する豊かな暮らし Japanese rooms:Living with design & crafts ここ数年、世を席巻しているインテリア単行本です。
取材先にビームス関係者が多い事もあり、ミッドセンチュリー、
北欧、シャビー、民藝というここ数年のトレンドをふまえた
おしゃれ部屋が前半沢山登場、
後半では沖縄民藝、柳さん、天童木工の紹介と、
フェニカのコンセプトをふまえつつも、感度の高い人々が
好きそうなツボを押さえた濃い一冊となっています。

タイトルに象徴されるよう最近の流行アイテム総登場ということもあって、
見た目の参考書となる一方、登場するインテリア等のメーカーや
購入先等もビームスに縛られず詳細に書かれているので、
購入バイブルとしてもかなり使えると思います。

そして本当の意味で良いモノの紹介も多く、本そのものも
丁寧に作られているなあと多々感じることもあり、
最近購入したインテリア本の中では断トツでお気に入りです。

が反面”センスの良い””ミックススタイル”という言葉に隠されつつ
オシャレさんの宿命か、ちょっと前の流行アイテムがやたらと散見されたり
（特にミッドセンチュリー系のイスが多すぎの部屋があちこちと笑）
今流行とされる民藝品などを近代的なマンションに
無理矢理部屋に並べられた室内を見たとき、
ふと違和感や気恥ずかしさを感じてしまったのは私だけでしょうか？

そう思うに長年読みこめるような本ではないかもしれません。
民藝を正しく理解しようとする人にも向いていないかもしれません。
ですが・・・”今”の私には間違いなくハマった一冊かと笑

ルンバホイホイとしてのエレファントスツール

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