近年、日本ではカエターノの名声ばかりが強調され(ブラジル音楽に興味のない人でも、彼の名前は何故か知っているもんね)、なーんか影が薄い感じがしないでもないけれど、やはり初期の彼のアルバムを聞くと、ポテンシャルの高さに圧倒される。この頃の作品だけで評価すれば、カエターノの数歩先を走っていたんではないだろうか?
“Roda”は、前年にエリス・レジーナによってカバーされ、ヒットした彼の初期の傑作。アップテンポなリズムが実に軽快だ。
このアルバム発表の翌年、ガル、ナラ、トン・ゼーらが参加した歴史的名盤『Tropicaria