ユリイカ2011年11月臨時増刊号 総特集=魔法少女まどか☆マギカ 魔法少女に花束を
巻頭の悠木碧さんと斎藤千和さんの対談の切り口が良かったです。
自分を削るような演技によって培われてきたとのこと。
二人とも中学生の女の子なんですよね。
虚淵玄さんと田中ロミオさんの対談もループモノやゲームについて思う部分を描かれてました。
他の評論も良く出来ています
少女セクト1(BOX版) [DVD]
個人的には少女セクトが動画になったというだけで十分満足しています。
ただ、クールさが前面に押し出されている原作のイメージは少々崩壊するかと思います。
初めてこういうジャンルのアニメ作品を購入した者として言わせてもらえば、性描写は過激です。
原本と違い18歳未満購入禁止作品ということだけありますね・・・。
しかし、初めに言った通り、思信や桃子が動くのはファンとしてはうれしい限りです。
まぁ見た後に言える事はボックス版2つは買わなくてよかったかなとw
あと、40インチクラスのホームシアターで見るとかなり恥ずかしいですw
総合的に見れば、性描写さえ許容できれば満足度は高いほうだと思います。
物語は少々再構築されていますが、製作者側にもセクトの世界観を維持しようとしている意図があることは伝わってきまので、個人的にはそれだけでも評価すべきかと思います。
音楽はテーマソングも綺麗だと思いますし、挿入曲も場に合った使われ方がされていると感じます。
声優の方々の演技も自然な感じで、役ごとの声自体もそれほど違和感はありません。
特に思信の声はよく合っていました。
SEは色々な意味でリアルでしたw
正直に言ってしまえば、濡れ場をカットしてアニメ化されないか期待していましたが、
それではセクトの魅力は半減するんじゃないかと自分に言い聞かせております。
ファンを自負するならなら買って損はないはずです。
魔法少女まどか☆マギカ The Beginning Story
映画化も決定した「まどか☆マギカ」。
そのTV版のシナリオを完全収録した一冊。
「第0稿を含め完全公開」との謳い文句だったので虚淵氏の書いたシナリオが初稿→第二稿→(中略)→決定稿
とすべて網羅されているものと思っていたが、さすがにそれだと文字だらけになってしまう。
(個人的にはそれでもよいが)
基本的には決定稿と、大幅に変更があった初稿(第3/6/7/10話)を比較し、虚淵氏に「変更した理由」を
語ってもらっている。
シナリオが全体の約八割。残りに<月刊ニュータイプ>2011年7月号の別冊付録再録(一部改定とのこと。
個人的には持ってないのでありがたかった)と、シナリオを中心に据えての新房監督×虚淵氏の対談が
収録されている。
決定稿のシナリオも完全にそのまま映像になっている訳ではないので、実際の映像と比較しても面白い。
たとえばほむらの部屋は公式コミカライズの「ちゃぶ台があるアパート」だし、第9話で「人魚の魔女」を
探す時に杏子が食べているのは焼き鳥、第11話でまどかの母と担任がお酒を酌み交わすのは
ガード下のおでん屋台だったりする(こっちの方があの二人には似あっている)。
以前出た小説版も良かったが、やはり虚淵氏のシナリオを読むと、これ単品でも面白い。
書誌的なことをいくつか。
版型は四六版なので、ソフトカバーの小説と同じくらい。
表紙は<ニュータイプ>2011年12月号表紙のほむら・・・だが、<ハイパーアルティメイテッドまどか>
も本のどこかにしっかり描かれている。
実際に手に取って確認してみて欲しい。