みんなのうた ベストヒット・コレクション [DVD]
NHK教育の「みんなのうた」は、間違いなく日本一有名な童謡番組だろう。この番組の良いところは、子供だけを対象とせず、大人も楽しめる有名・無名の様々なアーティストによる幅広い曲目と、クオリティの高い映像であると私は思う。
このDVDには、昨年、幼児向け番組とは思えないメロディ・歌詞と幻想的なアニメーションが話題となった「月のワルツ」(諫山実生)など、2005年の「スノウドロップ」(林明日香)から、『怖い曲』として有名な1984年の「メトロポリタン美術館」(大貫妙子)まで、合計21曲が収められている。前述の通り、どれもメッセージ性と映像の完成度が高いものばかりだ。数年前にブームを起こし、今も人気がある「リラクゼーション(癒し)」の音楽であるといえる。
これは本来子供の為の番組/DVDなので、当然、幼い子が見ても楽しめるはずだが、私の目には、この曲集は「大人のための童話」であると映った。昔、これらの曲を見聴きした者は、幼い頃の懐かしい気持ちを思い出すと同時に、「メトロ~」のように、昔は怖かった曲が楽しくなっていたりと、自分自身の変化を感じられるかもしれない。そして、最近の新しい歌に触れることにより、新しい感動を覚えるだろう。だからこそ、「みんなのうた」はいつまでも語り継がれて、多くの人の心に残っているのだと思う。
子育て中のお母さん、お父さん、子どもたちはもちろん、子供がいない方々や若い人々など、「みんな」にこのDVDを見てもらいたい。
ROOTS MUSIC DVD COLLECTION Vol.10 ROOTS MUSIC 音楽祭2
三浦和人、パンタ、早川義夫、五つの赤い風船のライブ映像を収めた作品である。
私の目当ては、ずばり早川義夫である。曲は「サルビアの花」「からっぽの世界」「父さんへの手紙」「あの娘が好きだから」「いつか」の5曲だが、早川義夫の世界を十分堪能できる。
歌、ピアノ(手が震えている!)、バイオリンかな?のシンプルな構成だが、早川の歌は、会場の空気を一変させる。すごいエネルギーだ。
「伝えたいことと、伝えたい人がいれば、才能がなくても、歌は生まれると、僕は、今でも、思っている」とは、早川の言葉だが、このライブを観るとこの言葉が実感できると思う。
ワープロで私家版づくり―編集・印刷から製本まで
自分の本があればいいなぁ・・と思うのですがさて、どうしたらいいでしょうか?
基本はワープロでの作成になっていますが、現在のパソコンでも十分通用します。
紙面の黄金比率についての解説が載っているのは色々見ましたが、
この本が一番具体的に載っていました。
自家製本作成時、面付け作業のことも良く判ったです。
本がお好きな人は本の作り事態を良く判っていると思うので、細かい点はさておき一番応用が利く本です。
文章の代わりに、デジカメの写真を使った本を作ってみるのも良いかも知れません。
長く使える本だと思いますので、自家製本に挑戦してみたい方は1冊お手元に置かれた方が便利だと思います。
歌姫3~終幕
この歌姫シリーズはオリジナル歌手や原曲をリスペクトしつつ、
中森明菜色を出すという思考錯誤を重ねながら、この「歌姫3」では
歌姫3部作完結編と呼ぶにふさわしい、最高傑作な仕上がりとなっている。
少しマイナーで通な選曲がいい。そして全曲が男性歌手の曲ということで、
キーが元々低音というのが功して明菜の低音がぴたりとはまり、魅力である
艶を引き出している。静かに低音が響き渡り、聞き心地が良い。
中でも「スローなブギにしてくれ」は、ダンディズムというコンセプトに
ぴったりな、今までにない男ぽさを強調した歌い方で異彩を放っている。
全体のトーンは激しくないが、静かに語りかけるような淡々とした
歌声の中に、今まで生きてきた人生が投影されてるようだ。
苦しみや哀しみ、優しさや少しのあきらめ・・・そんないろいろな感情が
入り混じった歌声。松山千春のカバー「窓」を聞いて思わず涙がこぼれた。
歌うことが人生。ファンのひいき目でなくて、そういう域に達したと思う。
まさに”歌姫”と呼ぶにふさわしい、中森明菜はそんな歌い手になった
のではないだろうか。