フレームワークを使いこなすための50問
(本書は何を目的としているか?)
本書は、コンサルティング業界出身の著者が数々のプロジェクトを通して見て来たフレームワーク適用時の失敗事例等に基づき、「効果的・効率的なフレームワーク活用法」を書籍として取り纏めたものであり、読者にフレームワークの正しい活用法を明快な根拠と共に指南する。
(本書の構成(具体的な内容)は?)
本書はフレームワーク活用に係る50問の質問で構成されており、(1)なぜ経営戦略は機能しないのか、(2)なぜ現状分析は機能しないのか、(3)なぜ戦略策定は機能しないのか、(4)なぜ中期経営計画は計画通りに実行されないのか、等フレームワークを用いて分析されるべき重要なビジネス・シーンにおけるフレームワーク活用法を、具体的な失敗事例やその原因を織り交ぜながら指南する。とりわけ、多くのビジネス・パーソンが陥っているであろう失敗事例とその原因の描写がリアル(自身が何度も陥った)であり、納得感を持って著者のレクチャーに聞き入ってしまった。
(本書を読んでどのような知識を獲得したか?)
読み終わった後の第一の感想は、「フレームワーク書の原典を読む前に、この本を読んでおけば…」である。フレームワークは一見便利な分析ツールの様に見え、実際に活用するとなぜかワークしない。その原因は、自身の低レベルなフレームワーク活用能力であると考えずに、「現実と理論のギャップ」と捉えていたが、この本を読んで原因が明らかになり(もちろん前者)、今後幾多の挑戦・失敗を経験後、より効果的・効率的なフレームワーク分析能力を身に付けていけると確信している。潜在的な読者の方が、仮に、3Cが活用されるべきビジネス・シーンや分析の順序(どのCから分析すべきか)を根拠と共に回答出来ない場合は、是非この本を手にとって頂きたい。
SWOT分析による経営改善計画書作成マニュアル
SWOT分析などは経営改善に非常に有効な手段ですが、中小・個人商店などでそれら自己評価をするのは中々難しいですが、この書籍は非常に実用的。解説が非常に分かりやすく書かれており、専門用語などは極力避けて書かれている。また実際の書き方も丁寧に解説されており、素人でも取り組めるように具体例として書き込めるような表も用意されている。
自社のSWOT分析がより根拠のあるデータとして吸い出しができるようになります。
経営以前の社長の教科書 ―あなたの会社を伸ばす100の条件
経営の指南書としては、これまでにない傾向の本です。
現場で起こりがちなこと、弱小企業の経営者が悩みそうなこと、上司が考えていそうなこと、経営者だけではなくて、多くのビジネスマンの参考になる内容です。
経営者としてのあるべき論が中心かと思って読むと、技術的なことも書かれており、バランスのいい面白い本ではないでしょうか。
見開きで書かれている100の条件は、上司が朝礼のネタで使える内容です。