人間の屑 [VHS]
途中まで小説を読んでから見たが小説を読んでない部分は良くわからなかった。しかしわかるとかわからないとかいう問題でなくこの疾走感とわけのわからなさが良かった。佐伯ひなこは適役すぎるほどぴったり。 原作にでてくる特異な外観の店を忠実に再現して欲しかったが。テンション低いときに見るもんじゃないかな
メシ喰うな
当時も今も楽曲やジャケはいいんだけど、いかんせんプロデュースが弱い!
80年代に共通するドンシャリが今の耳で聞くと当時よりも更に軽く聞こえてしまい、ガレージ感よりも歌謡曲っぽく感じてしまう。
DOKKIRIレコードヴァージョンのメシ喰うなの方が100倍カッコ良いし、カセット一発録音の方がINUっぽい。
本当にもったいないアルバムです。スターリンのSTOPJAPと比べるとその差は歴然です。
鳥井ガクさんは好きですがこのプロデュースはやはりいただけません。
SOUL SESSIONS
とにかく、ギターが鳴ってます。
シングル発売されたcharさんとのStereocasterもよいですが、この2曲のPHOENIX・ボルサリーノのインストも是非聞いて頂きたい。はまる人にはかなりくるカッコイイ曲になってます。サックスvsギター、ストラディバリウスvsギターという日本国内では中々聞けない仕上がりではないでしょうか?
また、個人的にはカラスが1番の好きなナンバーです。とにかくドラムとギターのバランスがよいし、歌詞がチョットきます。
星5つにすべきですが、ブライアン・charさんとのセッションを2曲にするより他のアーティストとのセッション曲を2曲出してほしかったので星4つです。
いつの時代でも聞けるクオリティの高さでしょう。
布袋さんはシングルではなくアルバムで聞かせるアーティストだと改めてわかる1枚です。
H STORY [DVD]
広島に投下された原爆というもの、それを「アタシはよく知っている」、「いや、キミはなにも知っていない」、「いえ、それでもアタシは知っている」…
二人の男女による、こうした不毛な応酬を延々と反復させることで、原爆の表象不可能性を炙り出したレネの作品を、時を隔てて、再びリメイク=表象しようとするときに引き起こされる、さまざまな困難とノイズ。
しかし、その困難とノイズは、間違ってもひとつの濃密な物語として形成されることなどけっしてなく、物語になりえぬ沈黙に包まれた彷徨が、あくまで希薄に、あくまでぼんやりと維持されてゆくだけだ。
しかしそこには、物語ることの不可能性をすら物語る術を忘却してしまったわたしたちの現在の姿が、如実に表れているのではないだろうか。
けものがれ、俺らの猿と [DVD]
町田康原作の小説の映画化です。
原作にはかなり忠実に不条理世界が描かれており、独特の映像世界が
とても気に入りました。ストーリはあまりないです。あることは
ありますが、映像と音楽の方が強烈です。
まず、キャストが豪華です。
主演の永瀬正敏をはじめ、カリスマ演説家の鳥肌実の映画初主演
、車だん吉、小松方正、ムッシュかまやつといった渋いところから、
Dragon Ashの降谷建志(友情出演)まで、多彩な顔ぶれが
そろっています。
特筆すべきは、やはり、主人公佐志を演じる永瀬正敏の
ハマリっぷりだと思いました。
主人公佐志の、フラストレーションの溜まり方が見事に表現されています。
永瀬のお茶目な姿と絶妙の間が最高でした。
さらに、私は佐志の服装にノックアウトされました。その微妙さ、
クールさ、かわいらしさ、いろいろな服を着て登場します。
さらに、重要なキャラクターとして登場する鳥肌実。
スクリーンでも見事にイッテいます。キレてる演技(死語?)
をさせたら日本一!
永瀬と鳥肌実の絡みシーンは一見の価値があります。
あと、他にもステキなシーンなどあるのですが、
それは、言わないことにしましょう。見てください!
もう一つだけ、音楽、カッコよすぎです。
ゆらゆら帝国、ロマンポルシェ、NUMBER GIRL などなど、
多種多様ですが、一言で言えば、DEATH系ロックもしくはパンク?
好きな人には好きでしょう、嫌いな人には嫌いでしょう(当たり前か!)
とにかく、心で見てください。
不条理系苦手な人にはオススメできないですが、安部塊...¬!房とか
筒井康隆とか好きな人に見てもらいたいです。