NOW JAZZ
本当に、ずるい。コンピレーションなら当たり前だが、まさにいいトコを集めたおした、という感じ。
ジャズの入門盤、としては最適なのではないでしょうか。この中から自分の好きな感じの曲を見つけ、その奏者のCDを探すも良し、そのジャンルや時代のCDを探すも良し。
ラストにハービー・ハンコックの処女航海を持ってくるあたり、にくい。
ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(下) (新潮文庫)
カエサル暗殺。カエサル好きを自認する塩野氏がこの場面をどのように記述するか関心がありましたが、極めて簡潔にカエサルの死の事実を記述するのみに留めており、意外な印象をもちました。書きたくなかったのかな?
本書の主題はむしろ、カエサルの死が何を引き起こしたか、誰にどのような影響を与えたか、という視点で、アントニウス、クレオパトラ、オクタヴィアヌスを中心に描いていきます。
世界史に暗く、もちろんシェークスピアすら知らない私にとっては、塩野氏が書くクレオパトラ側への記述が適当なのかは分かりませんが、歴史というのは同じ事柄でも勝者・敗者で見方が違うもの。常にローマ側(カエサル側)にたつ塩野氏の表現でも違和感なく楽しめました。
ちなみに、「ユリウス・カエサル」(文庫8〜13)は「ローマ人の物語」のなかで最高傑作だと思います。たった50年間の話なのにカエサル自身の波乱に満ちた人生をはじめ、キケロなど多くの名脇役が絡むストーリーはへたな小説を読むより圧倒的に面白いです。その理由を塩野氏自身が巻末の資料紹介で書いていますが、それがまた的確な指摘で説得力があるため、ますます読み返したくなります。
ジャズマスターシリーズ はじめてのジャズ セッションで困らないための必修スタンダード50曲 (ジャズ・マスター・シリーズ)
一部では「赤本」と呼ばれている「青本」に次ぐ定番の楽譜です。
見開きで1曲というレイアウトで、左ページにはC譜(曲によってはイントロやコーダもついています。ここが青本と違うところ)が、右側には同じ曲のE♭譜(アルトサックスなど)、B♭譜(テナーサックス、トランペットなど)が載っています。かなり使えます。
各曲にアドリブをする際のアドバイスが載っていたり、巻頭でポピュラー音楽の理論を簡単に説明していたりしている点が「はじめての…」なのでしょうが、単なる曲集としても十分使えます。
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作者らしい作品でよかった!
ストレートでありながら美しく透明感のある文章。
それそれの登場人物の心が読めます
大好きな文体です。
短編集なので仕方ないのですが、欲をいえばあと少し深みがほしい!!
で星四つ。
我侭な読者ですいません。でも、それくらい期待してます。