ストレイト・ストーリー [DVD]
ツインピークスなどでお馴染みの鬼才デヴィットリンチ監督による、実話に基づいた映画。
兄が倒れたと連絡があり、アルビィンは長年確執のある兄の元へトラクターでの500kmに
及ぶ移動を実行します。周りの人の親切も手伝って、なんとかたどり着くというストーリー
です。
淡々とした時間と音楽がとても良い雰囲気で、様々な出会い、サイドストーリーに笑い、
また胸がじ〜んとなります。男がこうだと決めたら廻りが何を言おうと信念を持って実行する。
そんな頑固なアルヴィン爺さんがとてもダンディに思えました。
鑑賞中ふと考えたことは、なぜアルヴィンはトラクターでの移動を決意したのか?
劇中で示されている理由だけではないと思いました。その答えは最後、無事兄に
逢えたときの場面にあるように思えました。
仲直りしたい気持ちを苦手な言葉ではなく、大変な移動という行動で示したことで
兄は弟の心を逢った瞬間に理解したんだと思います。
とても心あたたまる映画でした。
ストレイトストーリー [DVD]
激しい映像の動きは全くといっていいほど見られなく、ただ淡々と続く静かなアメリカの電影風景とともに物語りは進行してゆく。しかし、その淡々とした表情の中に老人が抱えているものとは何なのであるか。僕には完全に理解することが出来ない。”時間”という重さであるのか。はたまたこれは愛のストーリーであるのか。生きるということの意味を考えさせてくれる興味深い作品である。いつか、もっとこの映画が心に響くときが訪れるであろう…。
the straight story ストレイト・ストーリー
主人公のおじさんが、たった最高時速8kmのトラクターで旅に出る話。
遠く離れずいぶん前から逢っていない兄に会うために・・・
頑固で口数も多くない主人公が年老いた体の至る所にがたが来て、おもちゃのマジックハンドようなものを使いトラクターでなんとか旅にでる。物語は淡々として短く、静かに進む物語だがあきさせない何かがある。いくつかの出逢いが主人公の人間味を上手く表現している。僕が主人公のおじさんになるまでまだずいぶん時間があるが、この年老いた頑固者はかっこよく、その胸の内を覗きたくなる。