原作を読んでから観たのですが、原作が暴力的で陰惨な物語に終始していたのに対して、映画は「家族」というものに重きを置いているように思えました。哀愁のある音楽のせいもあるでしょうけれど…金俊平は、確かに野獣のような、人でなしです。けど、ラストに向かうにつれ、その悲惨な最期に、何故か胸が詰まる想いでした。でもなぁ~だったら、もっと徹底的に重く、それこそゴッドファーザーと同じ3部作くらいで造ってほしかった。全部を映像化するのは無理でも、場面場面の断片過ぎて…(原作を読んでいると特に、途中から?と思ってしまいます)あと、息子の名前が違うのと、高信義が友達じゃなく、義理の息子ってのもどうかと思いますし、俊平の若いころが伊藤淳司ってのもおかしくないか?と思います。もっと丁寧に造ってほしかった。以上です。 血と骨 通常版 [DVD] 関連情報
作品紹介を見て、キャストに子安さんの名前を拝見して購入しなければ!と思い購入しました。原作は未読だったのですが、簡単な作品紹介を読んでお話としても面白そうだな・・・。と思っていたので。メインとしては、井上さん演じる「柚木さん」と、近藤さん演じる「桐野さん」が主なストーリーの流れでその廻りを取り巻く3人の個性豊かなキャラクターといった感じなのですが、私的には、子安さん演じる「笹山さん」があまりに素晴らしく(普段の口調からキレた際の演技の迫力が凄まじく良かったです♪)、聴いていて身震いしてしまいました。子安さんの出演されているCDには「外れだったな・・・。」と感じた作品がこれまでも無かったのですが(作品としてはイマイチでも子安さんの演技力に助けられているな・・・。という作品も多々ありますが・・・。)今回のこのCDの子安さんの迫力には本当に圧巻させられてしまいました。改めて、子安さんの演技力の幅広さを実感させて頂けた素晴らしいCDでした。井上さんが演じていました「柚木さん」というキャラクターもいつもの井上さんのイメージとは違ったポヨヨンとした何だかオドけた可愛らしい印象を受けて(正直、聴く前はキャストミス的なイメージを持ってしまうのではないか・・・と感じていたのですが)良かったです。あと、今回楽しみにしていたのは最近 個人的にプッシュな近藤さんの演技でした。癖のある独特な声質に何だかハマってしまい今回のこのCDでも絶妙なトーンヴォイスでキャラとしても近藤さんのイメージにとても合っていたと思います。日野さんのお軽い感じの演技、そして山崎さんの飄々とした何とも掴み所の無いキャラクターもとても良かったです。全体として、BL作品ではあるのですが最近のものでは珍しく絡みもなく作風としてもコメディータッチなとっても楽しく聴けるCDで大満足の1枚でした。初回生産の方を購入したので、本編CDの他にアフレコ台本と、原作同人縮刷版(どういった原案の作品なのかを触れる事が出来、キャラのイメージが掴めて本編CDを楽しむことが出来ました。)主要キャスト5人のテーマトークCD付と素晴らしい内容で文句なしの☆5つです。是非、初回生産CDの方で本編と併せて楽しいテーマトークも聴いて欲しい1枚です。(子安さんのテーマトークでのテンションの高さ(楽しそう)と、子安さんと井上さんの褒め殺しトーク?を大爆笑しながら聴いて頂きたいです。) 「先生はダミー」IN A BOX(インナボックス) 関連情報
欧米の戦史研究家が共著で書き上げる 「戦闘技術の歴史」。西洋を舞台にした古代、中世、近世、ナポレオンの時代編に続く5作目となる。シリーズの基本構成となる、1.歩兵 2.騎兵 3.砲兵(攻囲) 4.指揮・統率 5.海戦の各章を設ける構成は今作も同様だが、西洋の軍制・兵種を切り口として東洋の軍制や戦闘方法を論じようとしているため、どうにも無理があるように感じられた。日本の絡む部分については、ある程度の日本史の知識があれば言われなくてもという部分が多かった。ただ、秀吉が朝鮮出兵を前に、水軍強化のため南蛮船の調達を考えてポルトガルに交渉したが、一隻当たりが高価すぎて(欧州から船員も含めてチャーターしないと動かせない)、数を揃えられないと断念したエピソードは初耳だった。むしろ、この本は、通常日本ではあまり取り上げられない13世紀以降の東アジア(宋と金、金と元、元と明、明と清など)や19世紀のアヘン戦争について解説されている部分が有意義なのではないだろうか。 戦闘技術の歴史5 東洋編 関連情報
矢代秋雄:ピアノ協奏曲(1967 初演 中村紘子/NHK交響楽団)/2本のフルートとピアノのためのソナタ(1958 放送初演 吉田雅夫/高橋安治/田辺緑)/ピアノ・ソナタ(1961改訂版 初演 山岡優子)
レコードで持っていたんですが、改めていい音で聴けて嬉しかったです。矢代さんの他の曲がとても良かった。 矢代秋雄:ピアノ協奏曲(1967 初演 中村紘子/NHK交響楽団)/2本のフルートとピアノのためのソナタ(1958 放送初演 吉田雅夫/高橋安治/田辺緑)/ピアノ・ソナタ(1961改訂版 初演 山岡優子) 関連情報
3姉妹それぞれのこれまでの闇は、事細かに描かれることはない。けれど再会を覗き見してるようなリアルな空気感と会話とで、それぞれが生きてきた生活が想像できる。人にはそれぞれいろんな思いがある。あまりそれを叫んでぶちまける機会はないけれど、あんな風に腹の底から吐き出してぶつかりあったらお腹がすいて、作って、食べて、寝て、起きて・・・やっぱり生きていくんだなぁと思う。食事をするためにテーブルを外に出して椅子を並べる場面が一番印象に残っていて、椅子の位置を、ここかな?いや、こっちかな?やっぱりここっていうのが、それこそもう前向きに生き始めてる象徴だと思った。何もかも失って、そこから始める3姉妹と被災地。撮影された時期を思うと、その時にしかない空気と景色がそこにあって、それで完成されている作品。男の人はロマンチストだからこのギリギリの女性たちを受け入れにくいかもしれないけど女のわたしにとっては現実味のある女性像が描かれてると思うし親しみを感じ愛しく思う。 ギリギリの女たち [DVD] 関連情報