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木下 木下惠介生誕100年 「女の園」 [DVD]

豪華な女優陣が息詰まる火花を散らす。高峰秀子、高峰三枝子、岸恵子、久我美子、山本和子、東山千栄子、望月優子……。木下惠介は女優を扱うのが本当に上手い。並み居る女優陣の演技はそろって素晴らしい。とりわけ冷酷な舎監を演ずる高峰三枝子が凄い。冷たい美貌に絶えず冷笑を浮かべ、規則厳守という名目で寮生たちの手紙や電話を検閲し、私生活を事細かくチェックする。寮生は監獄に閉じ込められた囚人同然の扱いだ。高峰秀子も存在感抜群の演技を示す。繊細な感受性と真摯な生き方の故に、大学と家庭の無理解、さらに恋の板挟みに苦しみ、ついには自殺にまで追い込まれる役どころは彼女以外には考えられない。苦しみのあまり精神に異常をきたす演技には鬼気迫るものがある。京都にある全寮制の女子大が舞台で、大学側の封建的な制度に反発する学生たちの抵抗を学内だけの問題のみならず、社会における個人の自由と人権の問題として捉える木下惠介の鋭い視線がこの作品を白熱のドラマに仕立て上げている。この監督は「二十四の瞳」を代表とする抒情的な作風と、その対極にある「日本の悲劇」のような社会派作家としての才能を併せ持っている。1954年に製作された「女の園」は後者に属する作品であり、そのテーマはのちの60年安保闘争や1960年代末期の学生運動を先取りするものだ。大学側の封建的な制度に反発する寮生たちの中でも、自由奔放な岸恵子、金持ちの令嬢の久我美子、共産党員の山本和子、という風にそれぞれの信条や立場にはかなり温度差があり、その違いを見事に描き分ける木下惠介の才能には驚くばかり。141分の暗くて長い映画だが、この監督の天性の優しさと抒情性がこの映画をイデオロギー過多の重苦しさから救っている。たとえば、海岸の松林を歩く高峰秀子と恋人の田村高廣のデートのシーン。二人が歩きながら語り合う長い移動撮影は、この息苦しい映画の中で一服の清涼剤とも言うべきもので、そのリリシズムあふれる映像が美しい。また、東京に帰る彼を乗せた列車姫路城から見送るシーンでは、哀しくも美しい情感の高まりが観る者の胸に迫ってくる。この作品が「二十四の瞳」と同じ年に作られたというのも木下惠介の優れた才能とセンスを証明するものといえるだろう。 木下惠介生誕100年 「女の園」 [DVD] 関連情報

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美味しい!!普通のやきそばの麺とは、違う独特のおいしさでした。又 注文します😀 木下製麺所 富士宮焼きそば (工場直送)【黒麺6食/赤麺6食ミックス】12食セット 関連情報




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